2010年阪大日本史第1問答案例

嵯峨天皇の時代、官制面では、天皇の命令を太政官組織に速やかに伝えるための蔵人頭や平安京の治安維持を担当する検非違使などの令外官が設置された。天皇の代替わりごとに任命されなおす令外官の設置は天皇権力の強化につながり、その下で姻戚関係にある藤原北家の台頭につながった。法制面では儀礼の唐風化や新しい地方行政のあり方を踏まえ、弘仁格式が編纂された。この後、貞観格式・延喜格式が編纂されて、格式は体系化され、官僚の実務に役立てられるとともに、官僚機構の整備につながった。(231字)

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