2003年一橋大日本史第2問答案例

1国家総動員法。企画院。政府が勅令によって、戦争遂行に必要な物資・労働力を動員することが可能となり、議会の立法協賛権は形骸化した。2国民徴用令。価格等統制令。職業選択の自由が奪われ、軍需優先に伴う生活必需品の不足を背景に、生活の切りつめが求められるなど国民生活が統制された。3近衛文麿。大政翼賛会。政治活動を行わない公事結社で,隣組・町内会・部落会などを下部組織にもち,戦争に国民を動員する役割を果たした。4①国益優先のため、政府は企業に介入し、企業も政府に協力して、軍需物資の生産を優先した。②労資協調を基本とする産業報国会が職場ごとに結成され、新体制運動下で大日本産業報国会が結成されると、すべての労働組合は解散させられた。③生産奨励のため、小作料の制限や生産者米価優遇などの措置を取り、小作農を保護して地主の取り分を縮小させたが、労働力不足などにより、食糧増産は実現せず、食糧難が深刻化した。(399字)

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