2016年阪大日本史第3問答案例

幕藩体制が安定すると、人々の役割を説き、上下の身分秩序を重んじる儒学が重視され、特に中国・朝鮮で官学であった朱子学が、為政者としての心構えを求める武士に受け入れられた。これに対し、朱子学を後代の学者の解釈にすぎないと批判し、孔子・孟子の原典にかえろうとする古学派が起こった。山鹿素行は朱子学を批判して『聖教要録』を著し、伊藤仁斎は『童子問』などで庶民の日常道徳を説いた。荻生徂徠は古典研究の方法論を説く中で、政治・経済にも関心を示し、徳川吉宗に『政談』を提出した。(232字)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?