2019年阪大日本史第2問答案例

御成敗式目は御家人同士や御家人と荘園領主との間の紛争を公平に裁くために、頼朝以来の先例や道理を基準に定めた武家法であった。これに対し、建武式目は大覚寺統の後醍醐天皇と対立し、京都を制圧した足利尊氏が持明院統の光明天皇を擁立したうえで、幕府の再興と当面の政治方針を明らかにする目的で建武式目を発表した。室町幕府は御成敗式目を基本法と位置づけて重視し、建武式目以降に発令された幕府の法令は建武以来追加と呼ばれ、御成敗式目に追加する形をとった。(219字)

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