2020年阪大日本史第4問答案例

世界恐慌の影響で、アメリカ向け生糸の輸出が減少し、繭価が暴落したことに加え、1930年の豊作による米価下落が重なり、農家の収入が大幅に減少した。さらに1931年の大凶作で農村荒廃が深刻化し、東北地方を中心に欠食児童や女子の身売りが続出し、小作争議が激増した。これに対して、政府は時局匡救事業を展開して、農村救済のための土木事業を行って、現金収入の途を与えるとともに、農山漁村経済更正運動を推進し、産業組合拡充を通じて、自力更生を図らせた。(213字)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?