2022年新潟大日本史答案例

大問1…弥生時代
問1 ア:弥生文化 イ:高床倉庫 ウ:佐賀 エ:クニ オ:楯築墳丘墓問2 鉄製の刃先を持つ農具への改良

問3…20字(実教『日本史B』ベース) 
 答案例:耕地・用水、鉄器や余剰生産物が原因。(18字)
  山川『詳説日本史』・山川『新日本史』をベースにすれば、余剰生産物が書ければよい。

問4…40字
答案例①
 中国の先進文物を入手するとともに、他の首長よりも倭国内での立場を高めようとした。(40字)

答案例②
 中国の先進文物を入手し、中国皇帝の支持を得て、自らの地位を権威づけようとした。(39字)

大問2…400字論述
明は日本に対して朝貢と倭寇の取締りを要求し、足利義満がこれに応じて、15世紀初頭に日明間の交易は始まった。明中心の国際秩序の中、冊封を受けた日本国王が朝貢する形式で貿易は行われ、遣明船は明交付の勘合所持を義務付けられ、日本から銅や硫黄が送られ、明から銅銭や生糸がもたらされた。その後、足利義持は朝貢形式を嫌い中断、足利義教が交易利益を求めて再開した。幕府の衰退に伴い、15世紀後半以降、交易の実権は有力守護の大内氏と細川氏に移り、16世紀初頭の寧波の乱後、大内氏が交易を独占し、大内氏が滅んだ16世紀中頃に断絶した。朝鮮との交易は、朝鮮の倭寇禁圧の要求に義満が応じて開始された。室町幕府の交易船が往来した他、守護や国人など多様な人々が対馬の宗氏の統制下で交易を行い、日本から銅や硫黄が送られ、朝鮮から大蔵経や木綿がもたらされた。16世紀初頭に三浦在住の日本人が暴動を起こした後、通交は縮小され、衰退していった。(400字)

設問要求…室町時代の日本と明・朝鮮との交易について
指定語句…倭寇・大内氏・勘合・三浦・大蔵経・寧波

大問3…江戸時代初期の武断政治による諸問題と対策 
問1ア:1万 イ:親藩 ウ:牢人(浪人) エ:傾奇者(かぶき者) オ:由井正雪

問2…20字 
 関ケ原の合戦以後に、徳川氏に従った大名。(20字)
問3:武家諸法度
問4…30字
答案例①:後継を定めないまま、主が死去した場合、大名家は改易となった。(30字)
答案例②:浪人増加の要因となる大名家改易の大きな要因が嗣子断絶だった。(30字)

問5:徳川家綱

大問4 
史料A…治安警察法5条改正を訴える新婦人協会の史料(未見史料) 
史料B…女子挺身隊に関する史料(未見史料)
史料C…1945年の選挙法改正

問1:新婦人協会 問2:治安警察法
問3…30字
 女性の政治結社加入や政談集会参加を禁止する条項を廃止する。(29字)

問4…40字
答案例①:戦局の悪化に伴い、大量の若年男性が徴兵されたことで、軍需工場の労働力が不足した。(40字)
 答案例②:戦局の悪化に伴い、大量の若年男性が徴兵され、不足した軍需工場の労働力を補うため。(40字)

問5:国家総動員法

問6…50字
答案例①…有権者に絞る
従来の有権者は満25歳以上の男性であったが、改正により、満20歳以上の全ての男女に選挙権が認められた。(49字)

答案例②
 有権者は25歳以上の男性から20歳以上の男女に、被選挙権は30歳以上の男性から25歳以上の男女に変化した。(49字)

問7:日本自由党

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