2016年阪大日本史第4問答案例

江戸時代の琉球王国は薩摩藩を通じて江戸幕府に服属する一方、中国に朝貢し、冊封を受ける日中両属状態にあった。このため、明治に入って、その帰属が日清間で問題となった。琉球の日本領編入を企図する明治政府は琉球漁民殺害事件を受け、1872年に琉球藩を設置し、琉球国王を藩王とした。その後、琉球漁民殺害事件を背景に台湾出兵が行われ、清が事実上の賠償をしたことで、琉球問題で優位に立った明治政府は1879年に軍事的圧力を背景に、琉球藩および琉球王国を廃止し、沖縄県設置を強行した。(228字)

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