2009年阪大日本史第4問答案例

1920年代の日本では戦後恐慌・震災恐慌・金融恐慌と恐慌が相次いだ。この際、日本政府はいずれも日本銀行券の増発による救済策をとった。これにより、一時的な経済の破綻を防いだものの、大戦景気で過大に膨張した経済界の整理が遅れ、日本の国際競争力は低下し、不況が慢性化した。一方、多くの産業分野で、企業集中、カルテル結成、資本輸出の動きが強まり、財閥はこの時期に主に金融・流通面から産業支配を進め、独占資本・金融資本が支配的な地位を占めるようになった。(219字)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?