2009年一橋大日本史第2問答案例

1第2次農地改革では小作料は公定の定額金納とされ、不在地主の所有地全てと在村地主の貸付地のうち、一定面積を超える分は国が強制的に買い上げ、小作人に安く売り渡した。結果、小作地が減少し、自作農が大幅に増加した。2地租改正により封建的領有制が解体され、地券を交付された地主・自作農の土地所有権が確立する一方、地租が金納定額となったことで、農家の経営は物価変動に左右されるようになった。1880年代に入り、松方財政下のデフレの影響で、零細自作農の経営は厳しくなった。田畑永代売買の解禁により、土地の売買は自由になっていたため、零細自作農は土地を売却し、経営に余裕のある地主はそれらの土地を集積して大土地所有を展開し、寄生地主化した。3町・村会議員、衆議院議員選挙はいずれも税額制限が規定されており、地主は参政権を持つとともに、当選して、帝国議会・町村会の構成員となった。4小作料引き下げ。小作立法。日本農民組合。(400字)

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