2008年阪大日本史第3問答案例

幕藩制成立期、朝廷は幕府の保護・統制下にあり、両者の関係は幕府優位であった。幕府は、朝廷・天皇を将軍を任命してその支配を正当化する政治権威と位置づけて保護すると同時に、統制を加えた。幕府は京都所司代を設置して朝廷を統制し、公家の中から武家伝奏を任命して幕府の意思を伝達するとともに、禁中並公家諸法度により、朝廷内部の秩序を定めるとともに、天皇・公家の生活・行動を規制した。後水尾天皇が幕府の許可なく高僧に与えた紫衣を法度違反であるとして取り消し、天皇の意向よりも幕府の法度が優先されることを示した。(246字)

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