2018年京大日本史4-1答案例
答案例①
9世紀は漢詩文が隆盛し、勅漢詩文集が編纂されるなど唐風文化が展開するとともに、僧侶の加持祈祷により、現世利益の実現を願う密教が貴族社会で流行した。10・11世紀はかな文学の誕生・発展に代表される文化の国風化が進展する中、勅和歌集が編纂され、和歌が漢詩文と並ぶ地位を確立するなど、文化面で和漢並立の状況が生まれた。また、仏教が社会に浸透し、密教に加えて、往生極楽を願う浄土信仰が貴族や庶民に受容された。
(200字)
答案例②
9世紀は漢詩文が隆盛し、勅漢詩文集が編纂されるなど唐風文化が展開するとともに、僧侶の加持祈祷により、現世利益の実現を願う密教が貴族社会で流行した。10・11世紀はかな文学に代表される従来、吸収・定着した中国文化を基調に日本人の嗜好を加えた文化が登場・発展し、勅和歌集が編纂され、和歌が漢詩文と並ぶ地位を確立した。また、仏教が社会に浸透し、密教に加えて、往生極楽を願う浄土信仰が貴族や庶民に受容された。
(200字)