新潟大日本史2017年答案例

大問1…弥生時代
問1 ア:環濠 イ:高地性 ウ:支石墓 エ:甕棺墓 オ:帥升 問2:四隅突出方墳丘墓  
問3:後漢の桓帝と霊帝の時期にあたる2世紀後半(20字)
問4:福岡県  問5:親魏倭王  

大問2…文章A→律令国家の行政区分、文章B→中世(鎌倉・室町)の社会経済史

問1 ア:摂津職 イ:二毛作 ウ:為替 エ:永楽通宝 
問2 駅制 
   官道に約16kmごとに駅馬を配した駅家が設けられ、駅鈴を持つ官吏が公用に利用した。(40字)

問3 国造を務めた地方豪族   問4 渟足柵・磐舟柵  問5 西海道  問6 刈敷・草木灰のうち、1つ。
問7 月に3回開催された定期市のこと(15字)
問8 取引の際、悪銭を嫌い、良銭を受け取る行為(20字)
問9 坂本など

大問3…400字論述
設問要求…江戸時代に行われたいわゆる鎖国の内容や特徴について説明する。
指定語句…対馬 キリスト教 蘭学 松前 琉球 俵物

答案例
江戸幕府はキリスト教禁止の徹底と貿易利益の独占を目的に、環シナ海域との通交を厳しく制限した。幕府は日本人の海外渡航を原則として禁止して、通信国を琉球王国・朝鮮、通商相手をオランダ・中国・アイヌに限定し、窓口も対馬・薩摩・松前・長崎の4つに制限した。幕領の長崎ではオランダ・中国との貿易が行われた。17世紀後半以降、鉱山の金銀収入減少を背景に、銅や俵物の輸出に切り替え、それに伴う生糸の国産化の必要から、吉宗期に漢訳洋書の輸入が緩和されたことを契機に、ヨーロッパの学問が流入し、蘭学として発展した。対馬では宗氏が朝鮮との貿易を独占し、宗氏の仲介で将軍の代替わりごとに通信使が来日した。薩摩では島津氏が琉球王国との交易を独占し、島津氏の仲介で将軍の代替わりごとに慶賀使、国王の代替わりごとに謝恩使が来日した。松前では松前氏がアイヌとの交易独占を幕府から認められた。蝦夷地産の俵物は長崎から中国に輸出された。(400字)

太字は指定語句。

大問4 史料A…吉野作造の民本主義  史料B…第2次護憲運動に関する資料 史料C…五・一五事件後に関する史料

問1 吉野作造
問2 民主主義は天皇主権を定めた帝国憲法に違反するため、それを避け、民本主義と訳した。(40字)
問3 憲政会・革新倶楽部・立憲政友会  問4 西園寺公望
問5 加藤高明  
   税額による制限が撤廃され、25歳以上の男性が選挙権を持った。(29字)
問6 五・一五事件
問7 衆議院の多数党の党首が政党内閣を組閣する慣習が否定され、挙国一致内閣が成立した。(40字)

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