2003年一橋大日本史第3問答案例

1日本は日独伊三国同盟に独ソ不可侵条約を締結しているソ連を加えることで、アメリカを牽制しつつ南進政策を進める目的で、日ソ中立条約を締結したが、独ソ戦が始まった。2独ソ戦の経過次第でソ連へ侵攻するため、関東軍特種演習の名目で、兵力を満州に集結した。3南部仏印に進駐した。4日中戦争発生後、第1次近衛文麿内閣が表明した東亜新秩序声明をワシントン体制への挑戦と受け止めたアメリカは重慶の介石政権の援助を行い、日本による天津英仏租界の封鎖を契機に、アメリカは日米通商航海条約破棄を通告し、日米関係は悪化した。その後、第2次近衛文麿内閣の北部仏印進駐に対して屑鉄、第3次近衛文麿内閣の南部仏印進駐に対して石油の対日禁輸を行うなど経済制裁を実施し、日米関係は著しく悪化した。並行して続けられていた日米交渉においても、妥協点は見いだせず、東条英機内閣はハル・ノートの提示により、交渉継続を断念し、開戦に至った。(399字)

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