2016年阪大日本史第2問答案例

答案例①
 室町幕府は関東8か国と伊豆・甲斐国を統治する鎌倉府を設置した。鎌倉府は足利尊氏の子基氏の子孫が世襲する鎌倉公方のもと、関東管領の上杉氏が補佐を務め、幕府とよく似た政治機構を整えた。将軍の血筋を引き、幕府からの自立性が強い鎌倉公方は将軍と対立することが多く、6代義教の際、鎌倉公方足利持氏と関東管領上杉憲実の対立に義教が介入し、持氏を滅ぼした。8代義政期に、鎌倉府は再建されたが、享徳の乱をきっかけに堀越公方と古河公方に分裂し、鎌倉府は消滅した。(222字)

答案例②
室町幕府は関東8か国と伊豆・甲斐国を統治する鎌倉府を設置した。鎌倉府は足利尊氏の子基氏の子孫が世襲する鎌倉公方のもと、関東管領の上杉氏が補佐を務め、幕府とよく似た政治機構を整えた。権限が強く、将軍の血筋を引いていた鎌倉公方は将軍と対立することが多く、6代義教の際、鎌倉公方足利持氏が反乱を起こすと、関東管領上杉憲実が幕府側についたため、持氏は滅ぼされた。8代義政期に、鎌倉府は再建されたが、享徳の乱をきっかけに堀越公方と古河公方に分裂し、鎌倉府は消滅した。(228字)

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