2022年京大日本史4-2答案例

答案例①
幕府は「鎖国」体制を維持するため、文化期、外国船が食料や薪水を求めた場合、給与して退去させていたが、イギリス軍艦のフェートン号が長崎港に侵入して以降、文政期にかけて、イギリスの捕鯨船が接近したため、異国船打払令を出し、沿岸に接近する外国船の撃退を命じた。天保年間に入り、アヘン戦争で清がイギリスに大敗した情報を受け、幕府は天保の薪水給与令を出し、漂着した外国船に薪や水・食料を与える方針に転換した。
(199字)

答案例②
幕府は「鎖国」体制を維持するため、外国船が食料や薪水を求めた場合、給与して退去させていたが、文化期にフェートン号事件が発生して以降、文政期にかけてイギリスの捕鯨船が接近したため、大津浜事件をきっかけに異国船打払令を出し、接近する外国船の撃退を命じた。天保年間に入り、アヘン戦争でイギリスの優勢が伝わると、幕府は天保の薪水給与令を出し、欧米諸国との紛争を回避しつつ、「鎖国」体制を維持しようと努めた。
(199字)

答案例③
幕府は従来の四つの口で結ばれた外交秩序を維持するため、外国船が食料や薪水を求めた場合、給与して退去させていたが、文化期のフェートン号事件発生以降、文政期にかけてイギリスの捕鯨船が接近したため、異国船打払令を出し、接近する外国船の撃退を命じた。天保年間に入り、アヘン戦争でイギリス優勢の情報を受け、幕府は薪水給与令を出し、欧米諸国との紛争を回避しつつも、四つの口による国際関係を堅持する姿勢を維持した。
(200字)

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