2000年一橋大日本史第3問答案例

11920年代前半、日本は国際連盟に加盟し、常任理事国として中心を担い、アメリカの呼びかけで開催されたワシントン会議に参加し、米英協調の方針から太平洋の現状維持を定める四か国条約・中国に関する九ヵ国条約・主力艦の制限に関するワシントン海軍軍縮条約を締結し、アジア・太平洋における平和的な国際秩序形成に貢献した。1920年代後半から30年代前半にかけ、侵略戦争を違法とする不戦条約や補助艦の制限に関するロンドン海軍軍縮条約にも締結するなど、国際協調体制維持に協力した。2満州事変により建国された満州国について、国際連盟はリットン報告書に基づき、日本の傀儡国家であるとし、日本の満州国承認を撤回する勧告案を採択した。3従来は二大政党による政党内閣制が慣習となっていたが、軍人や右翼によるテロやクーデター未遂事件が相次ぎ、五・一五事件を契機に、海軍軍人の斎藤実を首相とする挙国一致内閣が成立し、政党内閣の慣習は終了した。(400字)

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