2019年阪大日本史第1問答案例

国司の最上席者であり、律令政府に大きな権限を与えられた受領は一国の行政の最高責任者として、地方支配を委任された。10世紀に受領は郡司に加えて、自らが都から率いた郎等たちを指揮しながら、口分田などの公田を名に編成して有力農民に請け負わせ、名の田地の広さに応じて、徴税を行い、国家財政を支えた。11世紀後半になると、受領は交代時を除いて、任国には赴かなくなり、代わりに派遣された目代が、在地の有力者から任じられた在庁官人を指揮して政治を行うようになった。(223字)

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