2017年一橋大日本史第1問答案例

1シドッチ。西洋紀聞。2前野良沢と杉田玄白は西洋医学書の『ターヘルアナトミア』を日本語訳して、『解体新書』を著し、洋学発展の礎を築いた。3司馬江漢。司馬江漢は平賀源内に洋風画を学び、日本における銅版画の祖として活躍する一方、地動説を紹介した。4新井白石は海舶互市新例を発令し、長崎貿易における貿易額を制限することで、金銀の海外流出を防ごうとした。また、朝鮮通信使の待遇を簡素化し、日本宛の国書の将軍表記を日本国大君から日本国王へ改めさせることで、将軍権威の向上を狙った。田沼意次は長崎貿易において、銅・俵物の輸出を促進し、貨幣鋳造に必要な金銀を入手するとともに、ロシアの蝦夷地接近を受けて著された工藤平助『赤蝦夷風説考』の意見を取り入れて、最上徳内らを蝦夷地に派遣し、開発やロシアとの交易の可能性を調査させた。松平定信はロシア使節ラクスマンの根室来航を受けて、江戸湾や蝦夷地などの海防強化を指示した。(400字)

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