2012年阪大日本史第3問答案例

江戸幕府は当初、貿易奨励の観点からキリスト教を黙認していた。しかし、旧教国による布教を通じた侵略の可能性や信者の団結を警戒し、1610年代に入り、禁教政策に転じ、宣教師やキリシタンを処刑や国外追放にするなど迫害を加え、1630年代には日本人の海外渡航や貿易を制限するようになった。キリシタンが多く加わった島原天草一揆を鎮圧した後、幕府は絵踏を強化するとともに、宗門改めを実施して人々を宗旨人別帳に登録し、キリシタンではないことを寺に証明させた。これらの宗教統制は家綱期に全国的に整備された。(239字)

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