2022年阪大日本史第3問答案例

答案例①
戦国時代以降、宋銭・明銭などの中国銭に加え、粗悪な私鋳銭も流通して、良悪様々な規格の異なる銭貨が混在し、各地で撰銭が行われ、円滑な貨幣流通が阻害される不安定な状況となっていた。統一政権である江戸幕府は貨幣鋳造権を独占し、全国的に通用する統一基準の銭貨を安定して供給することをめざした。特に寛永期には、参勤交代が制度化され、街道周辺や宿場町での銭貨に対する需要の高まりが想定されたこともあり、幕府は寛永通宝を大量に鋳造し、円滑な貨幣流通の便をはかろうとした。(228字)

答案例②
戦国時代以降、宋銭・明銭などの中国銭に加え、粗悪な私鋳銭も流通して、良悪様々な規格の異なる銭貨が混在し、各地で撰銭が行われ、円滑な貨幣流通が阻害される不安定な状況となっており、江戸幕府が成立した当初も同様の状況であった。寛永期に入り、江戸幕府による大名統制が進む中で、参勤交代が制度化され、街道周辺や宿場町での銭貨に対する需要の高まりが想定されたこともあり、寛永通宝を大量に鋳造し、円滑な貨幣流通の便をはかろうとした。(209字)

 

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