2009年阪大日本史第1問答案例

倭の五王は宋書倭国伝に記述のある中国南朝の宋に朝貢した倭の5人の王のことで、中国皇帝から自らと臣下に官爵を授けられることで、朝鮮半島における影響力確保とヤマト政権内における秩序付けに、その権威を利用した。そして、倭王武の頃には、埼玉県稲荷山古墳出土鉄剣銘や熊本県江田船山古墳出土鉄刀銘から分かるように、関東や九州の豪族も服属させ、大王を中心とする支配領域を天下と称するなど、中国皇帝の権威を利用しつつも、宋皇帝中心の天下とは別の独自の国内支配を行った。(226字)

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