2021年阪大日本史第1問答案例

答案例①…山川『詳説日本史』ベース
奈良時代、仏教が社会に根づく中で、神社の境内に神宮寺を建てたり、寺院の境内に守護神を鎮守としてまつったり、神前読経が行われるなど、神仏習合の風潮が見られたが、平安前期には、この傾向が広まり、その影響で神像彫刻が制作され、神の偶像化が進んだ。平安時代中期には、神は仏が仮に形を変えてこの世に現れたものと考える本地垂迹説が生まれ、天照大神を大日如来の化身と考えるなど、神の本地仏を定める動きがみられるようになった。(203字)

答案例②…実教『日本史B』ベース
 奈良時代に仏教が社会に広く根づく中で、日本の神々が仏教による救済を求めているという考えや神々は仏教を守る護法善神であると考える神仏習合思想が現れ、神社に神宮寺を建てたり、神前読経を行ったりするようになった。平安時代前期には、神像彫刻が制作され、院政期に入ると、日本の神は仏が仮に形を変えてこの世に現れたものと考える本地垂迹説が発達するとともに、神社と寺院が融合していくなど、神仏習合が一般的となった。
(200字)

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