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ライドカメンズのヤバい「兄」、高塔戴天

ライドカメンズ」。仮面ライダーを原作としたスマホゲームが先日リリースされた。
仮面ライダーのオタクである自分も毎日プレイしている。
そんなライドカメンズの登場人物の1人、「高塔戴天(たかとうたいてん)」。自分の好きなキャラである彼がヤバいという話をしたい。
メインストーリー13話までの内容、各調査エピソード・キャラエピソード・地区エピソードの内容を含みます。

気にしない方は高塔戴天とその弟である「高塔雨竜(たかとううりゅう)」のプロフィール見ながらスクロールしていってください。この2人の関係性を中心に語るので。

ゲーム内プロフィールより
ゲーム内プロフィールより



キャラクターの情報公開がTwitterで行われていた頃。
高塔戴天の紹介ムービーの最後のセリフがなんとなく引っかかった。

誰も見ていないところでは、「兄さん」と呼びなさい

このセリフから、ブラコンキャラなんだろうと予想できる。
そして、「兄であること」に誇りを持っていそうとも感じた。
このセリフをラストに持ってきた製作者さん凄いよ。自分はこのセリフで一気に引き込まれたから。
引き直し可能なチュートリアルガチャは戴天さんが出るまでリセマラしたくらい。

詳しく話す前に、把握してもらいたい設定が一つある。
本作に登場する仮面ライダーは皆、敵組織「カオスイズム」に記憶を書き換えられているということ。奪われた記憶を取り戻すことがライダーたちの目的の1つとなっている。
戴天も、その弟である雨竜も記憶を書き換えられていて本当の記憶の一部を失っている。
戴天は「ライダーアカデミー」(敵組織の幹部養成機関のこと)の1期生であり仮面ライダー歴は長いが、雨竜はアカデミー脱走直後の5期生であり自分の置かれている状況を把握しきれていない状態から始まる。

さて、戴天と雨竜がメインストーリーに本格登場するのはメインストーリー10章。
その第4話で雨竜の口から、路頭に迷っていた時に戴天に保護された話を聞かされる。
戴天は記憶がはっきりしない雨竜に兄と名乗り、心配していたという言葉とともに軽い状況説明をする。
そして、説明を終えたら真っ先にこんなことを言う。

さあ、私を兄さんと呼びなさい。

戸惑う雨竜に対してこう言う。

呼びなさい!」(ゲームだと福山潤さんの迫力のある怒鳴り声が聞けて最高です)

渋々「……兄さん。」と呼ぶとご満悦。

2年ぶりに再会した、記憶喪失に戸惑う弟に対する態度としては異常じゃありませんか???
心配や安堵の言葉もそこそこに「兄さん」呼びを強制する兄なんて。

兄である誇りなんてものじゃない。
これは執着だ。それも、異常なほどの。
紹介ムービーで取り上げられただけあって「兄さんと呼びなさい」は戴天を象徴するセリフと言っていいほどであり、メインストーリーのみならずキャラエピソードなどでも二人きりの時は頻繁に促している(他に人がいる時は「社長」と呼ばせている。「兄上」呼びは不服で「兄さん」しか認めていない模様)。

雨竜はそんな戴天の下で秘書として働くことになり、仕事や高塔家のことなど色々なことを教え込まれていく。
紆余曲折を経て10章第15話。
雨竜は自分の意思で兄の力になりたいと決意し、2人はクラス(チームのようなもの)「タワーエンブレム」を結成。
クラスを結成すると仮面ライダーの力が強化されるが、結成には契約を結ぶ必要がある。
タワーエンブレムは「支配の契約」。
高塔家の掟に従い、あらゆる私情を捨てて会社の為に全てを尽くすこと。

ちなみにその絵面。結婚?

こうしてタワーエンブレムが結成され、兄弟の絆は深まった。めでたしめでたし。




その次の話である第16話。

戴天と雨竜は従兄弟であり、実の兄弟ではないことが明かされる。

つまり高塔戴天がやったことは、
従兄弟の記憶喪失に付け込み兄を名乗って教育(洗脳?)。クラス結成という既成事実を作り雨竜を逃がさないよう契約で縛った

ということになる。
これが高塔戴天のヤバさだ。

とはいえ、戴天は「この家には君が暮らしてきた証がたくさんあります。君が使い続けた食器も、思い出の写真も、学生時代の卒業アルバムも。」とも言っている。だから記憶を書き換えられる前から雨竜は戴天の弟として過ごしていた可能性もある。
でもこの家で育ったと信じ込ませるために生活用品を取り寄せた可能性だってあるよな?(※ただの妄想です)

妄想ついでにもう一つ。
戴天は今でこそ仮面ライダーだが、かつては敵組織カオスイズムの幹部として働いていたこともある。つまり、カオスイズムとは繋がりがあった。戴天がその繋がりを利用して、幹部候補として雨竜を推薦し記憶を操作させたという線もあるんじゃないだろうか。
自分を兄と信じ込ませるためには記憶を消すのが手っ取り早いというおぞましい魂胆な可能性。
リリース直後の今なら妄想し放題。

ちなみに雨竜の実の兄である「高塔叢雲(たかとうむらくも)」は恐らく、既にライドカメンズに登場している。
その根拠は、雨竜の変身後である「仮面ライダー塔竜」のモチーフにある。
塔竜のモチーフは、「仮面ライダー鎧武」に登場する仮面ライダー龍玄

龍玄の変身者には兄がおり、その兄は「仮面ライダー斬月」に変身する。

この斬月がモチーフの仮面ライダーがライドカメンズにいる。それが仮面ライダー宗雲。変身者は「宗雲(そううん)」という。

モチーフの関係性から考えると、彼が「高塔叢雲」だろう。叢雲も音読みでそううんだし。

似てるし。二人ともフルーツ好きという共通点もある(ちなみに戴天はフルーツが苦手。他にも雨竜が小動物好きなのに対して戴天は動物嫌いと、戴天と雨竜の好みは対照的である)。
ストーリーで宗雲という名前は源氏名であることが明言されている。
また、雨竜のキャラエピソード「抹茶のおもてなし」が、宗雲がなぜか雨竜好みのお茶を出すというエピソードとなっている。意味深だ。

この2人の関係性が公式で明かされる時が楽しみだ。というより、これが明るみになった時の戴天の動機と動向が
戴天はその事実を隠そうとするのだろうか。
そもそもなぜ戴天は雨竜を手に入れたかったのか。
なぜ戴天は兄になりたかったのか。
もし雨竜が離れていったら戴天は取り乱すのだろうか。
記憶を失う前の戴天と雨竜はどんな仲だったのだろうか。
宗雲と戴天もどんな仲だったのか。


さて、ここまで戴天がヤバいという話をしてきたが、戴天は雨竜を弟としてしっかり可愛がっていることは忘れてはいけない。
雨竜の未熟な点は厳しく指摘するが、雨竜が仕事を完璧にこなした時はべた褒めする。
「雨竜くんはとてもよく頑張ってくれています。大切な大切な…私の弟です」とホーム画面でも言ってくれる。
歪ではあるが、愛情深い兄ではあるのだ。

以上、高塔戴天が記憶喪失の従兄弟に付け込むヤバい「兄」であることを語った。
宗雲も絡んだ高塔家問題からも目が離せない。
こんなヤバいキャラがいるライドカメンズ、面白すぎる。
恐らく高塔家にまつわるストーリーが進むのは当分先の話になるだろう。自分が未読のエピソードでもう触れられていたら驚くが。
進むのを楽しみに待ちながら、今日も調査とバトルとエピソード回収に励む。

戴天さんみたいにかっこよく四字熟語で締めたかったけど四字熟語知らなすぎるので勉強してきます…。

おわり

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