【全話視聴感想】イナズマイレブン脅威の侵略者編

アニメイナズマイレブンの2期の再視聴感想文です。ネタバレありです。
自分はアニメイナズマイレブン全シリーズ視聴済みです。ゲームはDS・3DS作品をGO3以外プレイ済みです。
初見ではありません。再視聴しての感想文ですのでご了承ください。



今回改めて感じたこと

・ストライカー問題が秀逸
2期雷門は作中でも指摘されたように、決定力のなさが弱点。豪炎寺離脱から始まり吹雪の加入、染岡の離脱、吹雪の崩壊、豪炎寺復活、吹雪復活と最終盤まで続くこのストライカー不足問題が秀逸だと感じた。

1期雷門の連携シュート技って大体豪炎寺が絡んでるんですよね。イナズマ落とし、イナズマ1号、炎の風見鶏、ドラゴントルネード、イナズマブレイク。
そんな豪炎寺が離脱するとまともに使えるシュート技は半分くらいになる。戦力低下が凄まじい。
そんな時に単体で超高火力を出せる吹雪がいたら、そりゃ吹雪に負担集中するわなという納得感がある(実際、自分がゲームやってた時も吹雪にばかり撃たせてた記憶。アツヤ状態ばかり使っていた)。
一応途中でFWとしてリカが加入するけど突出しているわけではないので…。実際エイリア相手にはあまり通用してないよね…。

・ディフェンスは優秀
ストライカーは不足している分、補強したメンバーのディフェンス力が高い。塔子、木暮、綱海、立向居と半分以上は守備系の選手だからね。
昔は破られてばかりだなぁという印象だったザ・タワーとザ・ウォールも、今見ると違う印象を受ける。
ブロック技で止めきれなくても、この2つを挟んだ後なら大体キーパーが止められるんですよね。シュートブロックが基本戦術として徹底されていて、しっかり役割を果たしていたのが改めて分かった。
負けイベントでの大量失点の印象が強すぎるだけで、それ以外の試合での失点が想像以上に少ない。1失点で抑える試合が多い上、練習試合では無失点も多い。ディフェンス陣が頑張ったからだと言えるだろう。

・瞳子監督、記憶より何もしてない
ジェミニストーム戦まで一応あった奇抜な作戦はイプシロン辺りからなくなり、ほとんどの試合を鬼道に任せきり。選手のケアもろくにしない。最先端医療は染岡や半田たちではなく佐久間と源田に提供。こんなに何もしてなかったっけ…? ゲームでは終盤に扉をこじ開けるシーンとかあったよな…? 「なんていい子たち、それなのに私は…。」みたいなシーンあったよな…?
アニメで活躍省かれるのは悲しい。ロックウォールダムとかも見たかったよ。


キャラクターについて

印象に残ったキャラたちについて語らせてください。

・円堂守
本当に眩しい。まっすぐで、礼儀正しくて、仲間をよく見ていて、気遣いもできて、向上心もあって、絶対に諦めない、頼れるキャプテン。
円堂が雷門のキャプテンで、かつ主人公で本当に良かったと思う。
本人は「風丸や吹雪のこと何も分かっていなかった」と言うけれど、円堂の気遣いできる面って本当に凄くて。
48話で沖縄行く時に炎のストライカーのこと考えてずっと難しい顔をしているんだけど、立向居に話しかけられたらサッとその表情を隠して笑顔で話を聞くんですよ。
これが中学2年生かよ〜〜〜!!!と感動しましたね。
よくあった、キャラバンの上で誰かと2人で話すシーンも円堂の懐の深さを感じる。

上で挙げた円堂の要素ってキャプテンかつ主人公だからこそ輝く性質だと思うんです。脇役だと主人公を立てないといけなくなるから、円堂守の個性を活かせなくなる。だからオリオンの円堂は微妙になっちゃったのかなって。キャプテンだけど主人公ではないのが。

・豪炎寺修也
自分がリアタイで初めて見た回が豪炎寺復活の1時間スペシャルだったのもあり、かなり思い入れがある。これ1時間スペシャルにしたの神采配だといまだに思ってる。
でも正直、復活のシチュエーションは「オレはこれ以上…友を裏切ることは…出来ない!!」と、夕香の問題が解決していないのに助けに来てくれるゲーム版の方が好き。でもBGMが「マジで感謝!!」なのはアニメ版に軍配が上がるなぁ。
演出はアニメ、シチュエーションはゲーム。
復活してからの大活躍も、これぞ豪炎寺!って感じでかっこいい。

・鬼道有人
マジで鬼道が雷門の生命線。多分鬼道がいなかったら詰んでた
瞳子監督が何も説明しないから鬼道が意図を読み解くしかなく、試合の指揮も全て鬼道。それでも監督に歯向かって輪を乱すこともしない(そんな鬼道が唯一反対したのが円堂キャプテン失格のことだったのがいいよね…)。
個人的MVPは間違いなく鬼道。この再視聴でデスゾーンのBGM大好きになっちゃったね。大体鬼道が突破口を見出す時に流れるやつ。
見れば見るほどかっこいい。推しです。
ここまで鬼道が有能だと、オリオンで早々に退場させられてしまったのも残念だけど少し分かってしまう。鬼道がいれば野坂のやることなくなっちゃうので…。

・吹雪士郎
2期の裏主人公。
環境の変化で崩れていく人格のバランスや心情描写への力の入れ方が凄い。
チームから求められているのはアツヤの方だと感じてしまい、アツヤの力と自信もエイリアに通用しなくなっていき、「士郎としても必要ない…アツヤとしても必要ない… じゃあ僕は…俺は… なんなんだあああ!!!」と完全にぶっ壊れてしまう流れはとても丁寧で、見ていて辛いけど感心してしまう。
アツヤ人格でスタンドプレーが多かったことから分かるように、吹雪の世界って「自分とアツヤ」でできていたんだろうね。でも壊れた後のみんなの支え、鼓舞、信頼で自分とアツヤだけの世界から抜け出して仲間と一緒に完璧になるという答えを出して覚醒するシーンはいつ見ても良い。この姿が好きだから、吹雪はFWとして使いたいんだよなぁ。

・染岡竜吾
最初は誰にでも噛み付くけど認めたら激甘になるツンデレ代表みたいな男。そんな染岡だからこそ吹雪の世界を広げるきっかけになったのかなと。
改めて、吹雪のメンタルを支えてたのは染岡だったというのを改めて感じた。染岡はストライカーとしての負担分散だけでなく、吹雪を肯定して認めてくれる理解者の役目を果たしていたんだよね。
染岡がワイバーンブリザードのことを「完璧」という言葉で評価した時の吹雪は絶対浮かれていたんだよな。自分がずっと拘ってきた言葉で他人に認めてもらえるなんて嬉しいことないよ。
だからこそ当初心配していた染岡の怪我なんて忘れてワイバーンブリザードに夢中になって、そのせいで怪我を悪化させて…。自分を支えていた存在を壊したのが自分だという事実も吹雪のストレスを加速させていたのではないかと思ってます。
染岡の項目なのに吹雪について書き過ぎた。

・風丸一郎太
風丸の絶望も吹雪に負けず劣らず丁寧だった。
アイデンティティだったスピードがエイリア学園に通用せず、追いつけるようになってもまた次のチームが次々と現れてまた越されてしまうのを繰り返し、ジェネシスとの戦いで完全に絶望し、最終的にはラスボスに…。
そこに至るまでに神のアクアを使おうと提案したり、真帝国佐久間を見て否定しきれない複雑そうな顔をしたり、染岡離脱回で「今の俺たちに必要なのは、自分の体がどうなろうと勝つという気迫です!」となかなか危うい発言をしていたり。エイリアに勝つために、力を得るためにはなんでもするという伏線がばら撒かれていた。
仲間たちの脱退と絶望を描いてきたこの2期のラスボスがダークエンペラーズなのは当然の帰結ではあると納得はできるけど、それはそれとして辛いんだよなぁ…。
イナイレとかいうシリーズ、キャラクターを曇らせることにかけては一級品だ。

・アフロディ
彼も推しです…。雷門ユニフォームが似合いすぎている。ヴィクトリーロード体験版ではアームカバー付けてくれないのなんでですか?雷門アフロディが見たくて真っ先に雷門ユニフォーム買ったんですけど!?
という話はさておき。一時ではあれど味方になってくれて本当に嬉しい。パス受ける→「行くよ…!」→BGM走るイナズマ→ヘブンズタイム→豪炎寺との連携→ゴッドノウズ。この流れかっこよすぎる。
神のアクアがある1期のゴッドノウズより神のアクアがない2期のゴッドノウズの方が強い。
この事実が本当に大好き。どれだけ頑張ったんだろう。努力は神のアクアを超えるというのを証明してくれているんだよ。風丸もアフロディにもっと早く出会えていたら…。


好きな話

・38話「帝国の逆襲・後編!!」
試合としては引き分けで後味も良くないけど、皇帝ペンギン1号が大好きなので…。

・39話「最後のワイバーンブリザード!」
日常回でありながら染岡脱退という重要イベントでもある回。
この話の吹雪ウキウキすぎて、ここがピークであとは壊れていくだけと思うと辛い。

・52話「復活の爆炎!」
初めて見た回だから思い入れが深い。ピンチに駆けつける豪炎寺という帝国戦と同じシチュエーションなのも熱い。

・54話「最強の助っ人アフロディ!」
アフロディの大活躍が大好きなので!
かつ、円堂を攻撃参加させることのデメリットを明確にしてリベロへの導線にしている上手い回だと思う。

・55話「円堂・新たなる挑戦!」
イナズマイレブンは試合のない特訓回さえ面白い。この回は吹雪と染岡の久々会話も良かった。
あと、豪炎寺も染岡のお見舞い行ってることに少し感動した。染岡は雷門に欠かせない人だったよ…。

・56話「対決!円堂VS豪炎寺!!」(どこが…?)
鬼道と帝国の掘り下げがあったのが好きポイント。離れていても鬼道のホームは帝国。だけど、鬼道の力を引き出せるのは雷門。帝国の鬼道も雷門の鬼道も魅力的。


まとめ

今回の再視聴は完全に雷門目線で見ていたため、エイリア学園については全然書けませんでした。もちろん敵キャラも魅力的なんだけどね。
吹雪や風丸など味方の心情描写が多めかつ濃厚だった分味方キャラに感情移入してしまう。
2期はシリーズトップクラスに暗い話だったけれど、とても面白かったです。
現在3期の視聴中です。OPの勝って泣こうゼッ!でもう涙腺が緩んでいる。
3期は感想文書くか未定ですが、もし書いた場合はまた読んでいただけるととても嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

おわり

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