9/9 キングオージャーのOPナレーションに限界化する

・先週の日曜に、新しい鍼医者に行ってきました。高速で45分くらいかかる、ちょっと遠いところ。
自律神経を測ったり筋肉の凝りを測ったりしてもらえたし、先生も優しかったからとても良い。
ただ、遠い…!移動時間がいつも行く病院より長いから、それだけで疲労感があった。

・今日聞いた曲
「全力キング」。王様戦隊キングオージャーのOP曲です。もし自分が子どもの時にこれを聞いたとして、ちゃんと歌えただろうか。
Bメロに凄く早口なところがあって、使われている言葉も所々難しい。「9九玉と逃げた盤面の隅」とか。でもかっこいいから好き。

・そう、王様戦隊キングオージャー。
この話をしたいのです。
この作品のOPナレーションが凄かったという話を!!

ナレーションの内容

動画冒頭で聞けます。
このように、キングオージャーはOPのイントロの時に
宇宙の片隅の惑星、チキュー。5つの王国が治めるこの星に、巨大な危機が迫っている。これは、平和を守る王たちの物語。そして、王になる男の物語である!
というナレーションが入る。
一見、この作品を端的に表すものなのだが、中盤を経て改めて聞くとまた違う意味に聞こえてくる。

キングオージャーの世界観

その説明をする前に今の銀河の状況を理解する必要がある。少し長くなるぞ(長くしないように頑張ります)
抑えてほしいポイントは以下の5つ。

1.舞台であるチキューには5つの王国がある。

2.王様戦隊5人のうち、主人公以外の4人はそれぞれの国の王様。

3.主人公の「ギラ」は王様ではない。

4.邪智暴虐な自国の王を倒して王様になろうとしているのがギラ。

5.王様戦隊は攻めてくる敵怪人、「バグナラク」と戦っている。

改めて説明するまでもなく上述のナレーションの通りじゃないか。
そう思いませんでしたか?
自分も最初はそう思っていました。

「王になる男の物語」

まず最初に覆されたのが、「王になる男の物語」だった。
この作品では、毎回話の終わりにナレーターの池田匡志さんが「…だった、とさ。」と締めくくる。
だが第10話で流れが変わる。

第10話は、敵が侵攻の準備を整えたシーンで終わる。
その時のナレーションは、「おちおち寝てもいらんねぇな…」だった。
!?

そして第11話。キングオージャー6人目の戦士が現れる。それを演じていたのは、ナレーターの池田匡志さん。
なんとナレーターが登場人物として物語に参入してきた

そしてこの回の最後は彼の言葉で締めくくられる。
「これは、地球の平和を守る王たちの物語!…そして、これから王になる…俺の物語さ。」

はああああああ!?!?!?!?!?!?!?!?「王になる男」ってギラじゃないの!?!?!?
お前なの!?!?!?!?
叙述トリック!?!?!?凄くないか!?!?!?

というわけで、ナレーションの言う「王になる男」は主人公のギラではなく、ナレーターこと「ジェラミー」のことだったことが明かされる。

このどんでん返しは本当に痺れた。
ナレーターの参入に加えて、ナレーションの意味まで変わってくる。キングオージャーが一段階面白くなった瞬間だった。

だが、ナレーションのどんでん返しはまだあったよ。

「巨大な危機が迫っている」

話が進み、主人公のギラは邪智暴虐の王を倒して正式な王になる。
そしてナレーターことジェラミーは、敵組織バグナラクと人間のハーフであることが明かされた。
ジェラミーの目的はバグナラクと人間を繋ぐ王様になること。
そのためにバグナラクの王様、「デズナラク8世」を倒してバグナラクの王になった。
デズナラク8世は死んだものの最期には和解ができ、バグナラクとの戦いは終わった。

そんな第26話の最後は、6人目の王様になったジェラミーの言葉で締めくくられる。
「宇宙の片隅の惑星、チキュー。6つの王国が治めるこの星に、巨大な危機が…迫っている。

うわああああああ!!!!!!!!!!!!?!?
OPナレーションの言葉だ!!!!!
ちゃんと王国は5つから6つになってる!!!!!!でもそこじゃない!!バグナラクとは和解した!!でも、巨大な危機は相変わらず迫っているぞ!?!?!?!?!?!?
どういうことだ!?!?!?!?!?!?

巨大な危機=バグナラクだなんて一言も言われていなかった。真の戦いはこれからだったのだ。
これも痺れましたね…。

こうして今、キングオージャーは第二部が始まっています。ちょうどプレイ中のゲームがファイアーエムブレム風花雪月なこともあり、それと同じような二部構成なのが嬉しい。

「宇宙の片隅の惑星」

第二部の敵は、宇宙からやってきた「宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン」。
バグナラクと人間の戦いの影にいた存在でもある。
そんなダグデドにとっては、チキューなんて本当にちっぽけなもの。文字通り、「宇宙の片隅の惑星」だったのだ。

………ここまで来ると静かに拍手するしかない。
まさか「宇宙の片隅」とかまで意味がある言葉とは思わないじゃん………。キングオージャー…。
凄いよ………。

語り終えました

これで凄さは伝わっただろうか。
普段布教は控えるようにしているけれど、このどんでん返しに気付いた時の衝撃と興奮を誰かと共有したい、普段見てない人にも知ってほしい、そう思ってしまってバーっと早口で書いてしまった。
拙いまとめではあるけど、自分の中でも整理できたからnoteやってて良かった。

本当は、普段は自国の利益優先でバラバラな王様が戦いでは結束するのが肝とか、王国のCG凄いぞ!とか、主人公のギラは優しい男なんだ、とかも語りたいけど、今回はOPナレーションの話なので我慢…。

次回のOPはどうなっているだろう。
27話の締めのナレーションを踏まえるなら、新ナレーションは
「宇宙の片隅の惑星、チキュー。6つの王国が治めるこの星に、巨大な危機が迫っている。これは、平和を守る王たちの物語。そして、反逆の戦士たちの物語である!」だろう。
これに加えてOP映像も変わると思っている。第一部と同じ構図でキャラデザだけ第二部になってると嬉しいな…。
日曜日が待ち遠しい!!

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!!

おわり






キングオージャー、アマプラで全話見られるらしいですよ。

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