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南北の「稻香村」争いに新たな展開:南の「稻香」一時敗北、11年にわたる争いは終結の兆しはなし?

最近、蘇州の「稻香村」と北京の「稻香村」の商標とブランドに関する争いに、段階的な進展がありました。

蘇州稻香村は1773年(清乾隆三十八年)に創立され、現存する中国の製菓業界で最も歴史のある企業の一つであり、「中華老字號」として国家に認定されています。

一方、北京稻香村は1895年(清光緒21年)に創設され、前門外の観音寺に位置し、京城で南方の味の食品を生産・販売する最初の企業で、「中華老字號」としても認定されています。2014年、北京稻香村は「稻香村」の「中国著名商標」を獲得しました。

企業の発展とともに、もともとは無関係だったこれらの2つの企業の競争も明白になりました。以前はそれぞれが異なる市場を対象にしており、蘇州稻香村は主に南方市場で事業展開していたのに対し、北京稻香村は北京および周辺地域で大きな影響力を持ち、互いにほとんど交差していませんでした。しかし、蘇州稻香村は2006年に北京市場に進出し、双方は直接的な競争関係になりました。

これらの2つの「稻香村」は、10年以上にわたり何度も裁判を行ってきました。現在のところ、両地の法院の判決によれば、蘇州稻香村は元宵節や粽などの便利食品に無境界の手書きの「稻香村」商標を印刷することはできず、北京稻香村は菓子に「稻香村」商標を印刷することはできません。

1月18日、蘇州稻香村食品有限公司、北京蘇稻食品工業有限公司、稻香村食品集團股份有限公司は、北京稻香村食品有限責任公司との商標権侵害に関する紛争に関連する執行人情報を追加し、執行標的は314.6万元以上で、執行法院は北京市朝陽区人民法院です。

判決の傾向から見ると、北京で訴訟を起こした場合、北京稻香村が有利であり、蘇州で訴訟を起こした場合、蘇州稻香村が有利となっています。

この記事は、2024.W08(2024年 第8週)の毎週知財新聞から抽出したものです。

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