見出し画像

#93 「フランク三浦」が「フランクミュラー」に勝った理由

★もしよろしければ、記事下部「気に入ったらサポート」よりご支援をお願いいたします!
こちらのnoteの内容は3日間無料で読めますが、その後は音声でもお聞きいただけます↓
https://stand.fm/episodes/6077ef5ee326405775edaf4c

★「フランクミュラー」と「フランク三浦」

フランクミュラー(FRANCK MULLER)」は、
みなさんもご存知のスイスの高級腕時計ブランドですよね。
ケース(側)の曲線や、文字盤の文字がとても特徴的で、
斬新なデザインとして知られています。
https://franckmuller-japan.com

一方、そのパロディ腕時計である「フランク三浦」は、
パッと見では「フランクミュラー」と遜色のないほど似ているものもあるんですよね。
http://www.miura-shop.net

ただ、あくまでもパロディですし、
その名前のゆるさも相まって、
笑いのネタでつける腕時計として、
日本の芸能人にも愛用されています。

余談ですが、「フランク三浦」の「浦」の字をよく見てみると、
右上の「、」がありません
正確には「浦」という字ではないんですよね。

★「フランク三浦」vs「フランクミュラー」勃発

そんな「フランク三浦」ですが、
時計の分野で商標出願をしたら、
審査に通って登録されてしまいました(登録第5517482号)。

それまでは、目を瞑っていた本家「フランクミュラー」も、
「さすがにやりすぎだろ」
ということで、
その商標登録を無効にするための審判の請求をしたんですね。

根拠としては、
「フランク三浦」と「フランクミュラー」は、
発音が似てるから、お客さんや取引業者は間違えるでしょ」
という理由です。

その審判では、
「確かに、本家「フランクミュラー」と間違える恐れがあるね」
ということで、
いったんは登録無効の判断が下されました。

★「フランク三浦」が「フランクミュラー」に勝利

しかし、この判断を不服に思った「フランク三浦」が、
今度は、無効の判断を取り消すための裁判を起こしたところ、
なんと、訴えが認められて、
無効にする判断が取り消されてしまったのです。

ここから先は

737字

¥ 300

サポート機能では、100円から1万円までの金額を自由に設定して、記事の対価としてお金を支払うことができます。日本の経営者や個人事業主、副業されている皆様に役立つ、知的財産の知識を楽しくわかりやすくお届けしています。ぜひ愛あるサポートをしていただけると嬉しいです!