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第4章-1 iPhoneで使う音声プロンプト/ゴールメーカー



ゴールメーカーという使い方


前項では「相談力」について解説しました。つまるところ「相談力」とは最初の「質問力」であり、そのためには思考、つまり「何をしたいのか?」「何を知りたいのか?」を言語化する必要がある点を解説しました。
しかしこのことは「言うは易、行うは難」で最初は戸惑います。

■ChatGPTが質問してくる?

そこで、発想を変えてChatGPTに質問をしてもらって、その質問に回答することで重要なエッセンスをChatGPTに引き出してもらえたら楽でいいですよね?という考え方の活用法がこのゴールメーカーです。*勝手に命名してます。

ちなみにiPhoneなどのスマホでChatGPTを使う時の指示文(プロンプト)は2種類あります。それは、事前にカスタマイズ機能で設定を行うやり方(次章で解説します)と、なんの準備もなく普通に音声で指示するやり方の2種類です。まずは後者の普通に音声で指示するやり方を解説します。

ポイントは最初に仕上がり(ゴール)となるアウトプットを示しておけば、その仕上がりを作るために必要な材料をChatGPTが質問を投げてくれることで引き出してくれるという流れになります。

例えば以下のような使い方になります。
左側があなたの指示、右側がChatGPTの回答となります。
ちなみに当原稿は2024年7月に作成しました。全く同じ内容が再現できるとは限りませんので事前にご承知おきください。

練習その⑴ プロフィールを作ってください


ChatGPTに以下の指示文(プロンプト)を会話で指示して下さい。

<あなた・話す・指示する>

私のプロフィールを作りたいので、わたしに一問ずつ7つの質問をして、その回答で作ってください。

<ChatGPT>

では、1問ずつ質問していきます。最初の質問です。

お名前とニックネームを教えてください。

 

<あなた・話す・指示する>

きたさんです

<ChatGPT>

ありがとうございます。次の質問です。

現在の職業や役職を教えてください。

<あなた・話す・指示する>

生成AIの研修や教育、コミュニティ運営を行う海馬という会社を経営しています。 

<ChatGPT>

ありがとうございます。次の質問です。

趣味や好きなことは何ですか?

<あなた・話す・指示する>

アート鑑賞です

<ChatGPT>

ありがとうございます。次の質問です。

今、力を入れて取り組んでいるプロジェクトや目標は何ですか?

<あなた・話す・指示する>

スマホでChatGPTを活用する本を出すことです


<ChatGPT>
ありがとうございます。次の質問です。

長期的な目標や夢は何ですか?


<あなた・話す・指示する>

DJになりたいですね

<ChatGPT>

ありがとうございます。次の質問です。

特に関心のある分野やテーマは何ですか?


<あなた・話す・指示する>

現在はAIアートに関心があります

<ChatGPT>

ありがとうございます。最後の質問です。

あなたのライフスタイルや価値観について教えてください。


<あなた・話す・指示する>

「人間万事塞翁が馬」という価値観で生きています


<ChatGPT>
ありがとうございます。

それでは、いただいた回答をもとにプロフィールを作成します。

プロフィール

1.                名前: きたさん

2.                職業: 生成AIの研修や教育、コミュニティ運営を行う海馬という会社を経営

3.                趣味: アート鑑賞

4.                現在取り組んでいるプロジェクト: スマホでChatGPTを活用する本を出すこと

5.                長期的な目標: DJになること

6.                関心のある分野: 現在はAIアートに関心がある

7.                ライフスタイルと価値観: 「人間万事塞翁が馬」という価値観で生きている

このプロフィールを元に、さらに詳細な情報を追加したり調整したりすることができます。何か修正や追加があれば教えてください。

=======実践終り======= 

iPhoneで使う音声プロンプトとは

いかがでしょうか?

この様な形で与えられる質問に回答するだけで1つのアウトプット(作りたいもの=ゴール)を作れるという形式がゴールメーカーというフォーマットになります。

重要なのは最初にゴールを与えることになります。ここでいうゴールとは「私のプロフィールを作りたい」という部分になります。

例文を見て分かる通り、最初にやってもらいたいこと+具体的な作業指示の構成になっていることです。加えて、独自なのが「一文づつ質問をして」というところです。

<例文>
「私のプロフィールを作りたいので、わたしに一問ずつ7つの質問をして、その回答で作ってください。

まずは練習の意味でChatGPTに「私のプロフィールを作りたいので、わたしに一問ずつ7つの質問をして、その回答で作ってください。」という投げかけを行ってください。質問の数も変更指示出来ます。

 加えて、このやりとりは全てテキストとして履歴に残っていますので、コピペして再利用することもできますし、会話式で原稿を作るやり方としても使えると思います。

ぜひ、新しい音声プロンプトの事例を見つけたら教えてください。私のXで紹介しますのでお気軽にメンションでもDMでもくださいね。

音声プロンプト事例募集してます!

スマホAI探検隊のXはこちら

<うまくいかない場合の対処>

ケース1:質問がまとめて来て、一門ずつの質問にならない。

対処1→ ChatGPTのバージョンが3.5だと出来ないので4oで再度行ってください。

対処2→ 「一問ずつ質問をしてください」と再度指示を行ってください。

対処3→ あたらしいチャプター(会話)で行ってください。

ではまた次章で

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