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よく生きたね

知り合いのカメラマンさんが亡くなったという知らせ。
血圧が高くて、ある朝、救急車で病院に。
その後は、寝たきり状態になった。
長年の事務所を終うため、一人で片づけをした直後のことだった。

そのうち何かをきかっけにグイグイよくなって、普通に生活できる日が来ると思っていた。
だから、一年以上も意識が戻らないことが腹立たしくて、
「いいかげんに起きろ!」
と、私は内心、憤慨していた時期がある。
その後すぐだった。
「意識が戻ったんだって」と聞いたのは。

意識は何となく戻っても、寝たきりの数年が経っていた。
 
一緒に仕事をしていた友人が、
飲み会とか、カメラを構えている姿を撮った写真を探し出して見せてくれた。
 
 楽しそう。
 すごく楽しそう。
 楽しかったんだね。
 
 よく生きたんだよ。
 
そう、よく生きたのだと思う。

父がこの世からの眠りについた姿を見たときも、
「よく生きたね」と思った。
たぶん、人は、みんな、
最後は「よく生きたね」なのだろう。

人は、自分が思っているよりも、
感じているよりも、
本当は、生きてることが楽しいのではないだろうか。

苦しかったり、辛かったりしたとしても、
寂しかったり、悲しかったり、どん詰まりで、
楽しいわけないだろ、バカ!であっても、
内側のどこかで、生きてる実感を楽しんでいる気がする。

だから最後は、「よく生きたね」で終うことになる法則。

≪🌐18*0802*P14📒200802≫


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