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フレンチ・ディフェンス⑦ アドバンス・バリエーション(3. e5)その1(シュタイニッツと5. ... Qb6)
松風いおりです、どうも〜。
実はこの名乗り口上、初めてですね。なぜならイオリ改め松風いおりとなってから初のチェス・ノートだからなのですが、齧りかけのフレンチ・コースを平らげてしまおうということで、前回までの続きです。変わり映えこそしませんが、ご容赦くださいな。
思ったより脱稿に時間を要したのは、何も松風がメモを書いた時点で満足してエヴァを観に行ったり、書き始めてから『やっちまったな』と思っ
フレンチ・ディフェンス⑥ タラッシュ・クローズド(3. Nd2 Nf6)
どうも、イオリです。
烏丸御池にある『栖園』、ここの琥珀流しは季節により見せる顔を変えてくれるので無精者には重宝しているのですが、先日は白い寒天の透き通りと濃い桃色の取り合わせに艶陽の兆しを教わりました。
平野神社の桜が咲き出すと、今年も花見の時季がやってきたものだと思います。早咲きで春の訪いを告げるために『魁桜』と呼ばれ親しまれているものですが、去年に引き続き、この時節では花見の賑わいも
ゲーム解説:Roesch vs Willi Schlage, Hamburg , 1910: Morphy Defense, Wormald Alapin Attack
(図1:13. ... Bh3まで)
こんばんは、イオリです。
唐突ですが、本日が何の日であるか、皆さんはご存知でしょうか。
日本史クラスタに聞けば『薩長同盟』、世界史クラスタからは『血の日曜日』との声が聞こえてきそうですが、敢えて言いますと、読書と並ぶ私の少ない趣味のひとつは映画鑑賞です。
以前、Twitterで少し言及したことがあったかもしれませんが、私のチェスの入口はウラジミ
フレンチ・ディフェンス⑤ タラッシュ・オープン(3. Nd2 c5)
イオリです。少しずつ春めいて来たようですが、いかがお過ごしでしょう。
この時節、茶道でよく使う禅語に「春色無高下」や「花枝自短長」、というものがあります。平等というものは無条件に尊く、逆に不平等というのは是正して然るべき、という風潮がありますが、禅の心は必ずしもそれをよしとはしません。もちろん断罪することもありませんが、物事には一長一短があり、互いに秀でたところや欠けたところもあり、それらが
フレンチ・ディフェンス④ タラッシュ・バリエーション(3. Nd2)〜ギマール・バリエーション(3. ... Nc6)
こんばんは、イオリです。
前回までの3回に分け、フレンチ・ディフェンスのポールセン・バリエーション(3. Nc3)を見てきました。
(参考図:3. Nc3まで)
参考図までの手順:1. e4 e6 2. d4 d5 3. Nc3
ここから黒が3. ... Nf6とすると、クラシカル・バリエーションになります。
3. ... Bb4とすると、ワイナウアー・バリエーションでした。
私のnoteについて
イオリと申します。ここでは、チェスの遊び方を発信していこうかと思います。
私の目標としては、今まで機会があったらやってみたいなと思っていて、これを読んで「今日始める人」が、趣味として、あるいはその先のレベルまで楽しむに十分な知識がつけられるような、そんな記事を作って行けたら、と思います。なので、超基本的なことから最新形、まだ結論の出ていない形、或いは古すぎてもはや誰にも省みられなくなったものま
チェスを始めるに当たって①:基本事項
イオリです。今回は、これを読めばチェスが始められるようになる記事のpart1です。駒の並べ方、動かし方、棋譜の読み方などについて簡単にまとめていきます。
(図1:初期配置)
図1に示したのは初期配置です。チェスではチェッカー模様に塗られた8×8マスのチェスボードと、白黒互いに6種類16個のチェスピースを用いてゲームを執り行っていきます。何色でもいいのですが、白と黒が多いです。極論、互いのピ
チェスを始めるに当たって②:ルールと特殊な動き方
イオリです。この記事では、実戦のルールや特殊な動きについて説明していきます。前回のノートと合わせて読んで頂ければすぐにでもチェスを始められる内容になっているので、宜しければこの期にチェスという沼に友人を引き摺り込みたいと思っている方や、一緒に1から勉強する友人が欲しいという方など、フォローと拡散をして頂ければと思います。
前回の記事では、チェスに使う道具やマス目の呼び方、各チェスピースの動き
ピースの動き、棋譜の読み方の復習-有名棋譜を用いて-
こんばんは、イオリです。
前回、前々回でチェスのルールやピースの動き、代数式の棋譜の記法などについて触れて参りました。
本稿では、有名な過去のゲームの棋譜を用いて、それらの復習や実際のゲームの流れ、また鑑賞に耐え得る芸術品としてのチェスゲームについて説明していけたら、と存じます。
本日取り上げるのは1928年、ドイツはメルボルンのクリスマス・トーナメントの1ゲームです。黒を持ったAH
フレンチ・ディフェンス① クラシカル・バリエーション(3. Nc3 Nf6)
イオリです。
オープニングのセオリーで何か取り上げて書きたいな、と考えたのですが、最初はせっかくなので前のノートでGundersen-Faul戦の棋譜で取り上げた「フレンチ・ディフェンス」について書いてみようかと思います。
結構広いバリエーションがあるので、幾つかに分けることにはなると思いますが、今日はまず3. Nc3の流れを扱います。
(図1:フレンチ・ディフェンス(1. e4 e6)
フレンチ・ディフェンス② ワイナウアー・バリエーション(3. Nc3 Bb4)
イオリです。本稿は前回の続きで、フレンチ・ディフェンス(1. e4 e6)を見ていきましょう。
①と銘打った前回は1. e4 e6 2. d4 d5 3. Nc3に3. ... Nf6とナイトを跳ねるクラシカル・バリエーションを解説しました。
(参考図:3. ... Nf6まで)
ここで黒の3手目にはNf6の他にBb4、deなどの選択肢がある、という話をしたように思います。
今日見て
フレンチ・ディフェンス③ 3. Nc3〜ルビンシュタイン・バリエーション(3. ... de)〜フォート・ノックス・バリエーション
イオリです。
この記事では1. e4 e6 2. d4 d5 3. Nc3から始まるラインの分岐の続きを解説していきます。
前々回の記事で見てきたように、3. Nc3 Nf6はクラシカル・バリエーションというのでした。
(参考図1:Classical variationは3. ... Nf6まで)
そして、前回は3. Nc3 Bb4を見ましたね。これはワイナウアー・バリエーションと呼