見出し画像

出会い

毎日、いいお天気が続いていますね。

さて、なにかと多忙で、Note更新が気になりつつも放置していました。

臨時休館が明け、9月14日から「えひめの美・伊藤五百亀と郷土ゆかりの作家展」を開催しています。

画像1

展覧会を企画する際、まず最初に取り掛かるのが、わたしの場合、企画書ではなくポスターの作成です。今回、この《緑蔭》の撮影に随分苦労しました。《緑蔭》の持つ迫力を伝えたくて、とにかくこの角度にこだわって、100枚近く撮影するという力の入れよう。

小品ですが、伊藤五百亀の代表作の一つで、当時も「伊藤五百亀の名作」と評された作品です。ぜひ、展覧会場で実物をご覧ください!

画像3


さてさて、今回、2階市民ギャラリーで「生誕110年・戒田保氏 原色の世界展」を同時開催しています。(11月3日まで)

画像5

洋画家・戒田保氏は、以前開催した展覧会「偉人の俤展」でお世話になった戒田淳先生(元松山東高等学校教諭)のお父上。

戒田保氏は、愛媛洋画壇の父といわれる藤谷庸夫氏の愛媛県師範学校時代の教え子さん、その藤谷庸夫氏の胸像を伊藤五百亀が制作しているという横糸と、彼らと同時期に活躍した愛媛の作家を縦糸で結び、さらに、愛媛に伝わる美術工芸をくくりつけたのが今回の展覧会の意図なのです。決して広くない展示室を6つに章立てて紹介しています。

自分で企画したものの、同時開催というのは初めてで、かなりヘビーなスケジュール。やってしまった…という思いに押しつぶされそうになりながらも、やると決めたからにはやる!と、もともとつり上がった目をさらにつり上げて、わぁわぁと騒ぎ、周りを巻き込みながら(毎回)何とか開催することが出来ました。

画像5

戒田保さんは、松山市のご出身。教師をしながら、生涯を通して身の回りの花や故郷の風景を描いておられます。

その魅力は何といっても色が鮮やかであること。気持ちが明るくなります。

「画家ではなく、あくまでも絵の愛好者である。」を流儀とし、「楽しみながら描く」という姿勢を貫きました。

画像5

                    戒田保《小菊》1983年 個人蔵

104年というその長い人生において、苦悩や不安もあったと思います。ですが、保さんの絵からはそのような重苦しいものが全く感じらず、描くことへの情熱だけが伝わってくるのです。

見習わなきゃ…と思いました。

今回も、ほんとーーーーーーーーに、大変多くの方々のご協力をいただきました。思うように進まなくて、落ち込んだこともありましたが、そんなことを吹き飛ばす「出会い」というご褒美をいただきました。

一言、感謝しかありません。

さぁて、次に向けてまた頑張ろ。

では、また。(多分来年)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?