はじまりました。
遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、年度末から取り掛かっていた「棟方志功展~西条市との出会い~」が始まりました。
講座資料の作成、前展覧会の撤収、返却、借用などを行いながらの準備でしたので、とにかく時間との闘いでした。一切の私用を省き、刀も彫刻も伊藤五百亀も全て捨て去って取り組みました。
作品が揃わず悪戦苦闘する中、地元のご所蔵様の温かいご支援、御協力をいただいたことが何よりの活力となって、「その方々の思いに応えたい!」、その気持ちが私の学芸員魂に火をつけたことはいうまでもありません。
日に日に散乱する机周りを何も言わずに、ほぼ諦めに近い気持ちで温かく見守ってくれた相棒、展示業務にご協力いただいた日通さん、差し入れをしてくださった方々…。
私の棟方志功展は、そんな皆様への感謝の気持ちがぎゅうっとつまった展覧会です。
上賀茂民藝協団で、柳宗悦とともに活動した黒田辰秋、青田五良の作品も展示しています。
また一つ、五百亀記念館で新しい経験を積むことができました。未熟ながらもその役割を担うことが出来て本当に光栄でした。
と、幸せに浸っているところに一本の電話が…。
「えーこさん、そろそろ来年度の計画を。」
学芸員の醍醐味を味わうことが出来るという反面、すぐさま頭を切り替えなければならないのがまた辛いところでもあるのです。
自転車操業、五百亀記念館。
では、また。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?