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東京チカラめしの想い出

東京チカラめしが、東京から撤退したそうです。

たびたびお世話になった筆者としては、本当に寂しい限り。残りは関東だと新鎌ヶ谷店、関西だと大阪日本橋店しか残っていないようです(参考)。一時期はあんなにたくさん見かけたのに! いつの間にか無くなってしまいました。

時は2012年頃。独身だった筆者は仕事帰り、自宅最寄駅を降りるとすぐに家には向かわずに「東京チカラめし」と書かれた看板のお店に入った。食券を先に買うシステムで、筆者は主力商品である「焼き牛丼」ではなく「唐揚げ定食」のボタンをしばしば押していた。味噌汁もついてくる松屋式システムであった。カウンターに座ると、そこにはレモン水が置いてある。牛丼屋によくある紅ショウガはなく、代わりにガリが置いてあった。調理に時間が掛かるらしく、それがお店の回転率を下げている一因であるように思えた。

唐揚げ定食が出来上がると、バイトさんがすぐに運んでくる。レモン水はすでに2杯ほど飲んでいた。食事にそれほど時間を掛けなかった筆者は、先にレタスを平らげ、そして唐揚げとご飯を共に食べることを楽しんだ。今では想像もできないが、あの頃は唐揚げなど幾らでも食べられたのである。

今でこそ、ビールを飲んでちょっと町中華でも飲ろうぜとなるところだが、当時はビールも頼まずに、ひたすら唐揚げ定食だけを食べていた。10分くらいで食べ終わると、そそくさと店を出て、帰路についた。

筆者より

思い出すと懐かしい東京チカラめし。栄枯盛衰、盛者必衰とはこのことか。あの味を十数年の時を経て、再び食べてみたいものです。

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