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ベッティング(賭博)業界シリーズ①:ベッティング業界の概観

はじめに

現在、アメリカにおけるオンラインベッティング/スポーツベッティング合法化の動きや先日ARKが$DKNG(ベッティング銘柄)を購入している、バイデンもオンラインベッティングの支持を表明している、などの動向からベッティング業界は大きな盛り上がりを見せています。

また、これらの背景としては非合法マーケットへのマネー流出阻止や行政の財務改善、ベッティングの健全化など社会的意義があり、確かな強い流れではないかとトウシドリは考えています。

今回はベッティング業界の動向のまとめや市場状況を、ベッティング業界の概観としてまとめます。

業界俯瞰

まずベッティング業界をざっくりと説明します。ベッティングとは賭け事でルーレットやカードゲーム、スポーツや選挙結果などあらゆるものへの、賭け事を指します。

ベッティングは中毒性やマネーロンダリング、個人の破産や治安悪化と結びつくこともあり規制されていることがほとんどです。そのため、カジノは特定の地域でのみ運営されていますし、その運営も国など行政の管理下にあることが多いです。日本でも競馬や競艇、ロト6やTOTOなどがあるのでそれらをイメージするとわかりやすいかと思います。

しかしながら、現在ベッティングは規制緩和の動きがあります。そしてその動きには大きく、2つあります。

1つ目はスポーツベッティングの合法化です。スポーツの勝敗や得点数などへの賭けをすることができます。八百長問題等が懸念されていますが、非常に大きな市場の一つです。

2つ目はオンラインベッティングの合法化です。オンラインでの賭け事とオフラインでの賭け事には別に法規制を受けています。オンラインベッティングにはモバイルベッティング(スマホでのベッティングなど)も含まれます。気軽に簡単に、PCなどのデバイスを持たない人でもベッティングを行うことができるようになります。

米国における合法化の動き

アメリカではスポーツベッティングの合法化が進んでおり、2021年中に、AZ、CT、KS、KY、LA、MA、MD、MO、OH、OK、SD、TXの州が合法化する見込みとなっています。

ちなみに米国では、もともと1992年から州政府等がスポーツベッティングを主催することを禁じる法律があり、その後限定的な除外規定などによりスポーツベッティングを合法化していました。そして2018年に米連邦最高裁判所による判決によりスポーツベッティングを禁止する法律が違憲であるとされたため、全米の各州が独自に規制(緩和等)を行うことが可能となったのです。

この背景としては、各州の税収増を狙う目的に加え、非合法マーケットへスポーツベッティングのマネーが流れることを阻止する目的があります。大麻規制と類似の論理が働いていると言えます。

続いてオンラインベッティングですが、これはスポーツベッティングを合法化した後に合法化されるステップを踏むケースが多いように思われます。

ちなみに、ジョー・バイデン大統領はオンラインゲーム・ギャンブルへの支持を表明しており、合法化の流れを加速すると見られます。ブルーウェーブもあり、このバイデンの支持表明は非常に重要な要素の一つです。

こちらでは各州の具体的な合法化の状況・予想が説明されています。これらの州の動きにより株価は上下すると思うので短期トレーダーは注目のポイントでしょう。

こちらでアメリカ各州の現状を俯瞰できます。合法化はまだまだこれからですね。株価の過熱感がとれた後も各州の合法化に合わせて株価の着実な上昇を見込めるかと思います。既に説明した通り、背景や歴史を考えると合法化の流れが止まる恐れは少ないとトウシドリは推測しています。

出典:AP News

参考:Newsfilter
参考:Deloitte
参考:INVESTORPLACE
参考:ACTION

欧州におけるベッティング規制状況

欧州も規制はあるものの比較的に規制が緩いように思われます。以下にREVISTA CASINOが提供する情報を引用します。

ほとんどのEU諸国では、少なくともいくつかのゲームをインターネット上で提供することを許可しています。すべてのゲームを許可している国もあれば、ベッティング、ポーカー、カジノゲームなどの特定の種類のゲームのみを許可している国もある。欧州の一部の管轄区域では、オンラインギャンブルサービスを提供する独占体制が確立されています。これらは、独占的な権利に基づいて、国営の公的運営者または民間運営者によって運営されています。
引用:REVISTA CASINO(機械翻訳)

ちなみにベッティングは欧米以外でも高い人気があります。こちらでその概況がわかるかと思います。もしご興味あればどうぞ。なお、米国株投資者にはまだこれらの市場は意識するには早いステージかとトウシドリは思います。

ベッティング市場規模予測

スポーツベッティング
スポーツベッティング は2020年-2025年の間、世界市場で年率8.62%で成長すると予測されています。

オンラインベッティング
各国のオンラインベッティングの合法化の動きなどを受け、「世界のオンラインギャンブル市場は、2024年に903.6億米ドルに達し、2020年から2024年までの期間にCAGR 11.50%で成長すると予想されています。」
背景にはインターネット人口の普及やスマホの普及、ブロックチェーン技術やフィンテックの発展などがあります。

以上のようにベッティング業界はスポーツ、オンライン共に高い成長率が予想されています。オンラインの方がより高い予想であることは注目ポイントかと思います。
オールドなベッティング企業よりもオンライン専業やオンラインに注力した企業を投資先に選ぶのが良いのではないでしょうか。

ギャンブルには中毒やマネーロンダリングなどの懸念要素もあるのでその点には注意が必要でしょう。

ちなみに参考情報ですが、現在アメリカのベッティング市場は以下のような状況にあるようです。

2018年6月から2018年10月の間に、アメリカ人が賭けに使用した金額は90億ポンドだとされています。そして、ギャンブラーの大多数は23〜34歳まで男性だとされています。
引用:casinotop5.jp

引用・参考:securetpnews
参考:IPS

銘柄紹介(簡易版)

別途、より詳細な銘柄紹介を行う予定ですが、ここで簡易にいくつかの銘柄を紹介します。

The Motley Foolは以下のようにをベッティング企業として紹介しています。

伝統的なカジノ銘柄というよりは、このスポーツベッティング、オンラインカジノにフォーカスして銘柄をいくつかご紹介していきたいと思います。

ドラフトキングス
ペン・ナショナル・ゲーミング
ランドカディア・ホールディングス
イースポーツ・エンターテイメント・グループ(NASDAQ:GMBL)
シンプリシティ・イースポーツ・アンド・ゲーミング(WINR)

なお、GMBL、WINRは、ベッティングの対象がeスポーツです。
引用:The Motley Fool

ちなみに$DKNG(ドラフトキングス)はARKも購入を最近行なった代表銘柄です。また、$PENNも有名どころなのでこの二つは投資する際には一度見ておくべき銘柄ではないかと思います。

また$FUBOもここには名前がありませんがTwitter等で注目度の高い銘柄です。詳しくはこちらのnoteをご覧ください。

他にもマキノブさんがツイートしている$GANという銘柄もありこちらも注目銘柄かと思います。

最後に

ベッティング業界はARKが先日買ったばかりでもあり、非常にホットです。どうせnoteを書くのなら少しでも早くということで急いで記事にしてまとめました!皆様の参考になると幸いです。

もし、この情報が参考になったということがあれば、いいねやリツイートしていただけると、書いたかいがありとても嬉しいです。
また、いつもサポートしていただける方々にとても感謝しております。

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