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$PLTR をちゃんと分析するシリーズ①:企業概要から製品分析まで。


はじめに

最高値からかなり株価が落ちている PLTRですが、非常に魅力の多い企業かと思います。今回は企業概要から製品分析までの分析を行います。このスコープにおけるポイントは以下だと考えています。

・CIA, FBI等の重要政府機関を顧客としていることから、高い技術・信頼性を誇るプロダクトを開発していることがうかがえる。
・AIやデジタルツイン等の最新テクノロジーを活用している。
・セキュリティを重視しており、デジタルビジネスの最新のトレンドに沿っている。

今回は、トウシドリのエンジニア、ITコンサルなどの専門領域とも被るところがあったため、少し深い専門的知見も加えています。そのため、最初から一部有料としています、すみません。

無料部分のGothamがメインプロダクトではあるので、そこだけでも参考になるかとは思います。

企業概要

ビッグデータ分析に特化し、政府機関/民間企業へサービス提供を行いおソフトウェア企業です。

パランティア・テクノロジーズは、ビッグデータ分析に特化したアメリカの上場ソフトウェア企業です。本社はコロラド州デンバーにあり、2003年にPeter Thiel、Nathan Gettings、Joe Lonsdale、Stephen Cohen、Alex Karpによって設立されました。社名は、「ロード・オブ・ザ・リング」に登場する魔法の石「パランティリ」に由来しています。パランティリとは、不滅の水晶玉のことで、コミュニケーションや世界の出来事を見るために使われます。
引用:Wikipedia

プロダクト概要

PLTRは、あらゆる種類のデータを大規模に統合、管理、保護するためのデータ融合プラットフォームを構築しています。そして、プラットフォームの上に、完全にインタラクティブで、人間主導の、機械が支援する分析のためのアプリケーションの提供を行なっています。具体的には以下に引用するGotham, Foundry, Apolloという3つのプロダクトを提供しています。

製品①Palantir Gotham
政府機関向けに提供しているデータの分析 / 統合 / 管理ソフトウェアのPalantir Gothamです。
CIAやFBI等の米国の防衛・諜報部門でも利用されています。以前、データは各々の組織でサイロ化していましたが、Palantirによって情報統合が進み、防衛リスクの高い事象を容易に捕捉できるようになりました。テロ対策等にも役立てられているそうです。

製品②Palantir Foundry
2つ目の製品が、民間企業向けに提供しているデータ分析 / 統合ソフトウェアのPalantir Foundryです。
Palantir Foundryを用いることで、企業内外に散らばる様々なデータを統合して分析することで、今まででは得られなかったようなインサイトを得ることもできます。

製品③Palantir Apollo
3つ目の製品が、Palantir GothamとPalantir Foundryを強化する、継続的なデリバリーソフトウェアのPalantir Apolloです。
引用:海外IPO.com

トウシドリが考えるPLTRのプロダクトの強みは①セキュア、かつ、②多様なデータを処理できる、ところです。

データには必ず、データ保護の課題がつきまといます。そして、扱うデータの質、量の両面の向上により、飛躍的にこの課題の重要度は増しています。そのためセキュアであることが以前にも増して求められているのです。

また、データというものは、多くの場合、異なるシステムに、異なるフォーマットで入れられているために、本来はそれらを合わせて見たいにも関わらずそれが叶いません。それがPLTRでは可能であり、これがPLTRの重要な強みの一つだと思います。

製品①Palantir Gotham

先に説明した通り、政府機関向けのプロダクトでありCIA, FBI等でも使われています。機密情報を扱うために高いセキュリティが求められます。PLTRは以下のような方法でセキュリティを確保しています。

データ モデルが作成されると、ソース データが継続的に Palantir Gotham に流れ込みます。その過程でセキュリティルールが適用され、許可されたユーザのみがデータにアクセスできるようになります。
ソースシステムからのデータは、手入力、スプレッドシートのアップロード、オブジェクトのリンクなど、ユーザが追加したコンテンツとともにプラットフォームに流れます。ユーザーがデータにアクセスすると、Gothamはユーザーのすべての行動を追跡し、属性付けし、記録します。
引用:PLTR

セキュリティ領域はテクノロジーも求められますが、往往にして人為的ミスなどでも、事故が起きやすい領域です。そのような場合、製品の良さはテクノロジーや数値などで説明が難しいものです。そのため、実績やどこが採用しているか、が導入の際の重要要素となります。CIA, FBIの採用は非常にプラスに働くと推測できます。

PLTRはGothamの実績としてハリケーンの被害への対応をHPにて紹介しています。

ハリケーンの対応チームは、Gothamを使い、一般に公開されている洪水データと気象情報、社会的弱者の国勢調査データを組み合わせて、最も支援を必要としているコミュニティを探し出したり、あるいは、支援要請の優先順位付けやレポート作成等々の現場のマネジメントまでを行っていたようです。

参考:PLTR

こちらはGothamのデモです。様々な情報がGotham上で感覚的にわかりやすい形で表現されているのがわかるかと思います。よくあるこの手のツールは、限られたソースからデータを抜き出し、表で表現するか、グラフで表現します。良いツールであればマップに表現する、ぐらいのことはしてくれます。しかしPLTRはデモにあるように、マップで表現し、さらにその中に、ユーザが必要な情報を見やすいように配置し、しかもそれが動的に表現されています。

このyoutubeには「They done turned national security into a video game.」というコメントがありました。ゲームというものは、ユーザが使いやすくしかも、使っていて楽しいようにデザインされているものです。そのゲームに似ているというのだからPLTRの技術は素晴らしいものだと思います。ゲームは管理・整備された情報を扱うのみですが、PLTRはあらゆる、リアルの情報を扱うので、その難易度は格段に高いにも関わらず、ゲームに例えられるほどのUIを実現しているのは素晴らしいと思います。

(業務システムを触ったことない人向けの補足:業務システムは基本的にtoCとは比べ物にならないほどUIが悪く使い辛くダサいのが普通です。)

PLTRはAIもふんだんに活用しており、Gothamは以下のようにAI対応プラットフォームであるとHPにて説明されています。

Gothamは、陸、海、空、宇宙、サイバーなど、あらゆる階層、あらゆる領域のオペレーターの意思決定を改善し、加速させるAI対応プラットフォームです。
引用:PLTR

AVAというAI機能により、自動化などの調査アシスタントも行なっているようです。

Avaは、Palantir Gothamのエコシステムに適用された人工知能機能のスイートです。Avaは、複雑で繰り返しの多い、計算負荷の高いデータ発見ワークフローを自動化し、重要なインサイトを明らかにするための調査アシスタントであり、対象分野の専門家の経験、直感、意思決定を維持、強化します。
引用:PLTR

製品②Palantir Foundry

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