見出し画像

【日経相場分析】【底値】AI競争激化!米国決算でどうなる株式相場?|2024年4月26日時点

こんにちは、IT系投資家のsadayaです。今週は株式相場以上にドル円相場が盛り上がっておりますが、皆さんは為替相場も確認しておりますか?私はFXから投資活動をスタートしているため、今日は米国ビックテックの決算と為替相場を解説するつもりです。
「FXやらないから興味なし」とおっしゃる方、ハッキリ申し上げますが、甘いです。相場はすべて繋がっているうえに、株式相場は経済以上に中央銀行の政策の影響をより濃く反映されます。そうである以上、為替は大抵の場合、株式相場に対して先行指数となることが多いです。
さて、今回も繰り返しお伝えしますよ。断言します。主観的なニュースはノイズです。すべてを忘れて比較分析チャートを使って、客観的に見ていきましょう。「あれ、おかしい?」という小さな違和感が、投資活動で結果を残し続けるヒントになります。では、スタートします。投資の考え方を学ぶ時間です。

1.米国市況が好調
 (NK225 vs. SP500 vs. C_SSE50)

まずは、世界の主要な株価指数をトラックするETFの中でも注目の3つを比較してみましょう。

  • NK225(日経225): 今週 +1.25%、今月 -4.76%

  • SP500(S&P500): 今週 +3.12%、今月 -0.23%

  • C_SSE50(CMBI上証50): 今週 +0.75%、今月 +1.87%

前半は冴えないスタートでしたが、24日からは強気相場となった米国相場でしたが、日経平均は25日から大きく調整した形となりました。中国市場は上がりも下がりもせずに平行です。

2.日経平均⇛TOPIXのローテーション開始
 (NK225 vs. TOPIX vs. T_Growth)

次に、日本国内の主要な指数をトラックするETFを比較してみましょう。

  • NK225(日経225): 今週 +1.25%、今月 -4.76%

  • TOPIX(東証株価指数): 今週 +0.54%、今月 -1.35%

  • T_Growth(成長セクター): 今週 -1.28%、今月 -11.82%

回復したのは24日の一日だけで、変わらず冴えない相場が続いたことが分かります。そして本当に弱い東証グロースです。久しぶりにTOPIXよりも日経平均のほうが強い相場となりました。

3.商社と電機精密がやや好調
 (各セクターETFの比較)

最後に、様々なセクターETFの動向を比較してみましょう。

  • T_食品(Food): 今週 +0.87%、今月 +1.4%

  • T_エネ資源(Energy Resources): 今週 +0.11%、今月 +3.17%

  • T_建設資源(Construction Resources): 今週 +1.79%、今月 -0.03%

  • T_素材科学(Material Science): 今週 -1.36%、今月 -1.49%(3

  • T_医薬品(Pharmaceuticals): 今週 +1.38%、今月 -1.25%(2

  • T_自動車(Automobile): 今週 -0.41%、今月 -2.48%

  • T_鉄非鉄(Iron and Non-Ferrous Metals): 今週 -0.75%、今月 +1.21%

  • T_機械(Machinery): 今週 +1.18%、今月 -4.77%

  • T_電機精密(Electrical Machinery and Precision): 今週 +2.28%、今月 -3.08%(1

  • T_情報通信(Information and Communication): 今週 +1.17%、今月 -4.37%

  • T_電力ガス(Electricity and Gas): 今週 -3.75%、今月 +6.01%(3

  • T_運輸物流(Transportation and Logistics): 今週 -1.46%、今月 -1.88%

  • T_商社卸売(Trading Companies and Wholesale): 今週 +2.38%、今月 +1.93%(1

  • T_小売(Retail): 今週 -0.23%、今月 -5.3%

  • T_銀行(Banks): 今週 +0.14%、今月 +2.98%

  • T_金融(Financials): 今週 +1.51%、今月 +0.99%

  • T_不動産(Real Estate): 今週 -0.38%、今月 -1.19%

1)強いセクターは商社と電機精密です。
2)最後の一日で医療セクターが強くなっていることが少し気になります。
3)逆に最後の一日で落ちているセクターは、素材科学と電力ガスです。

来週の相場まとめ

来週相場はGWの中日となるので、大きく上昇する可能性は低いと思いますが、為替相場が面白くなってきましたので、想像とは真逆の相場になる可能性があります。それでは分析していきましょう。

Point1|明暗を分けた米国ビックテックの決算

今年は絶好調だったメタ・プラットフォームズの株価が暴落しました。利益予想のことをガイダンスと言いますが、そのガイダンスが悪さに嫌気を指しての反応です(足元は増収増益で好調継続でしたが)。
メタ・プラットフォームはGoogleやOpenAIの生成AI競争に参入し、メタバース同様に大規模投資を行うと宣言しています。ここでは詳しくは書きませんが、私はIT業界の人間なのでメタのIT技術には期待しているし、発表したばかりの大規模言語モデル(LLM)「Llama 3」はオープンソースソフトウェアはとんでもない技術です。
これがどれほどのゲームチェンジかというと、今、当たり前のようにやっている「Google検索」すら無力化するほどの威力があると思っています。Chromeブラウザが支配していたネット世界が変わるかもしれません。それくらいってことです。
とは言え、それほどの影響があるからこそ、競争が激化していて、AI人材の争奪戦となっていて、人件費も高騰し、投資費用が莫大な金額になっている状況で、故に利益が先端技術への投資に食われているということです。

Point2|円安は止まらないのか?

最近の為替に関する「何もわかっていない人々」による「ノイズ」が多いために、私の意見を少し書かせていただきます。そもそも投資というものにおいて、一番重要なことは要素は需要と供給です。「需要が多い」もしくは、「供給が少ない」から価格は上がり、その逆で「需要が少ない」もしくは、「供給が多い」から価格が下がります。
そのため重要なポイントは「あとどのくらい買いたい人がいるか?」という観点です。投機的なポジションは、どこかで利益を確定します。ですから、いつかは売られるわけです。ジェンガみたいに積み上げてきたポジションが一気に崩れるわけです。損切りが損切りを呼んで、どんどん落ちていくわけです。
最近のドル円相場は日銀の利上げ期待と、FRBの利下げ期待で、1ドル150円付近で拮抗していましたが、FRBの利下げ期待が薄くなってきたことで、1ドル155円までドル買いで上昇してきました。ただドル円相場が上がるにつれて日銀の利上げと為替介入への期待で、トレーダーたちは円買いポジションを積み上げていきました。この状況下で為替介入することはありません。
なぜなら下げても利益確定で跳ね返るからです。
だからこそ、薄商いの祝日に為替介入してきます。価格を動かすのがポジションの偏りよる影響が強いからです。これでしばらくは160円が天井になります。

【続】相場は落ちたら買えば良い

結論はやっぱり変わらないのですが、残念ながら今週の相場は落ちます。急激な円高は日経平均にとって悪材料となるでしょう。悪い円安とか悪い円高とか、脳死状態のニュースが色々と出ていますが、関係なく日経平均という観点では連動しやすいため下げやすい状態になります。(もちろん過度に急激な円安は、ビジネスがやりづらくなるので困るのでしょうが)
ということで、4月30日と5月1日は下げます。長期的な目線では買い場と思って買うのはありですが、短期的にはこんな不安な相場は医療のおゆなディフェンシブセクター以外は上がらないでしょう。

最後に、投資に関する意思決定はご自身の責任で行ってください。この記事は情報提供のみを目的とし、具体的な投資の助言を行っているものではありません。市場環境や投資先のリサーチには細心の注意が必要です。過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではありません。投資に関する決定を下す際には、専門家の助言を受けたり、慎重に検討したりすることをお勧めします。投資はリスクを伴うものであり、十分な検討と計画が必要です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?