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投資はするな! #14 ~あなたが投資で儲からない理由~

ここでは一般の方に投資をお勧めしない理由を記載していきます。

今回は「あなたが投資で儲からない理由」大江英樹著 という書籍から参考になった学びを記載したいと思います。

本書は、タイトルのとおり投資で儲からない理由も記載してありますが、どちらかというと投資に際しての注意点や心構えなどが中心に記載されています。
このnoteで記載してきたことも多くありますが、その中で気になった点を記載します。


まず、投資を行う上で必要なこと、心構えとして以下の3つがあげられています。
①自分でリスクを取る勇気があること
②自分の頭で考えること
③最低限の勉強をしておくこと

上記の3つの共通点としては「自分で」ということです。
これは以前も記載したことがあるのですが、他者が投資に関して何か勧めてきたりするのは、結局はその人の利益のためであり、我々が儲けるためではないからです。

この例として本書でもいくつか記載があるのですが、例えば「持たざるリスク」を唱える人の胡散臭さという記載があります。

「持たざるリスク」を声高に唱える代表的な存在は証券会社の営業マンである。さらには評論家や証券仲介業務をやっているファイナンシャル・プランナーの中にもこういうことを言う人は多い。さらに言えば、新聞やマネー雑誌でも相場が上がってくるようになると、この言葉が紙面(誌面)を賑わすことが増えてくる。
これらはいずれも、投資を勧めようとするからそういう言い回しが登場するのである。

上記のように記載したうえで、個人投資家は機関投資家とは違い「持たざるリスク」なんて存在せずに、チャンスが来るまで待てば良いと記載されています。
これは「デイトレード」などにも同様な記載がありますが、まったくそのとおりだと思います。
証券会社の人間たちなどは、こういった謳い文句を使って一般人を焦らせ、自分たちが儲けようとしているのです。(証券会社が広告を出している新聞や雑誌も同じです)

また、証券会社の営業マンは優秀ではなく、彼ら彼女らは商品を販売するプロであって、どの商品が儲かるかなどは分からないとも記載があります。
私自身はネット証券しか使ったことがなく、営業マンとは話したこともないですが、まあ想像はできます。
というか、どんな商品や銘柄が上昇するのか分かれば、自分で稼いでいるでしょうし。


さらに本書には、一般的な投資の常識と言われていることについて、初心者が間違いがちなことについて記載があります。例えば、
・リスクとリターンの関係
・分散投資のやり方
・積立投資の方法
といったことです。知っている人ならもちろん知っている内容ですが、初心者は誤解を抱いているような内容です。

また、投資信託や債券、外貨、保険、iDeCoなどについても、同様に注意すべき内容が記載されています。
私自身、こういった商品は普段買わないので、知らないことも多く勉強になりました。
同時に、販売側が如何に儲けるか、が中心にこのような商品が設計されていることも理解できました。



以上、本書のうち気になったことを、本当に簡単ではありますが記載しました。

投資に関する注意点や心構えなどは、これまで読んできた書籍にも記載があり、また本書はそれらについて深く記載してないこともあり、それほど新たな学びはありませんでした。(言い換えれば、初心者がこれらを最初に学ぶには本書は適しているかもしれません)

一方で、投資信託などの私自身が普段売買してこなかった商品については新たな学びがあり、読んで良かったと思うと同時に、同じ「投資」と言えども、別の商品を扱う際は勉強が必要だなとも改めて思いました


翻って、投資をしない一般の方が営業マンなどの口車に乗らず、さらに本書を読むなど自ら投資について勉強するとは私自身は正直思いません。
本書の著者は、投資すること自体は否定しておらず、するなら自ら勉強が必要と言っているのですが、そこが私自身との相違点となっています。

以前も記載したとおり、投資で成果をあげられるようになるには継続した勉強が必要になりますが、一般の方が勉強を継続できるとも思いません。
だったら、最初からしなければいいのです。
それが本日の言いたいことです。


投資はするな!
儲かるようになるには自分で勉強が必要、勉強なんてしないのだから投資なんてしない


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