ジャクソンホール会議とは?株価にどう影響する?
みなさんごきげんよう🌸
お金と政治が大好きなインターン生の塚田です🎵
さて、突然ですが皆さんは株価の将来を予測する上でどの様な情報が重要だと考えますか?
決算、新技術、為替レート、市況、インフレ率…etc
正直、株価に関わるものを挙げていったらキリがないですよね💦
しかしながら、このように様々あるアクターの中でも、特に重要度が高いものがあります。
ズバリ、それは各国の金融政策。
影響を及ぼす範囲が広いため、投資においては真っ先に目をつけるべきアクターの一つとなっています🔎
金融政策というと、FOMCだったり日銀の金融政策決定会合などで各国が独自に話し合っているイメージがありますが、実は毎年8月に国際的な会議の場というものも設けられていたのはご存知でしょうか?
その名も、ジャクソンホール会議。
年に1回のみの開催であるため、あまり認知度は高くありませんが、日本を含め、各国の金融政策へ強い影響力を発揮するイベントの一つです。
本日は、そんな各国の金融政策に大きく関わる「ジャクソンホール会議」について解説していきたいと思います。
聞き馴染みのないイベントかもしれませんが、抑えておくと今後の世界経済の動向がより理解しやすくなるので、ぜひ最後まで読んでいって下さいね✨
ジャクソンホール会議とは?
そもそもジャクソンホール会議とはどのような会議なのか?
端的に言えば、世界各国の経済に関わる主要人物が集まり、経済や金融政策について議論をする場です。
毎年8月、アメリカのワイオミング州ジャクソンホールで開催されることから、地名をとってジャクソンホール会議と名付けられました。
年によってバラつきはありますが、基本的にはアメリカやユーロ圏、イギリス、カナダ、日本といった経済大国からの参加者が大部分を占めます。
また、ジャクソンホール会議は完全な招待制となっており、参加者は各国中央銀行の総裁、政治家や経済学者、著名なエコノミストなどに限定されています。
余談ですが、この完全招待制というのがかなり厳密で、メディアはもちろん通訳まで会場に入れないという徹底ぶり。
日本からの参加者は英語大丈夫なんだろうかと少し心配になりますね…😣
先述した通り、ジャクソンホール会議の影響力はかなり大きく、市場関係者の間では、金融政策の重要な方向性が発信される場として注目されています。
例えば2010年の会議では、当時FRBの議長を勤めていたバーナンキ氏が「量的緩和」を示唆し米国株式市場が急騰。
日本でも、連鎖的に起こる日本株安と円高に対処するため、同じく会議に参加していた白川元総裁がすぐに帰国し、臨時の金融政策決定会合を開きました。
このように、ジャクソンホール会議での発言内容は市場にも政治にも大きく影響します。
特に、日本もGDP世界4位の経済大国なので他人事ではなく、日銀総裁の発言次第で市場が大きく振り回される可能性もあるでしょう。
実際に投資をされている方はもちろん、これから投資を始めようと考えている方は絶対に内容をおさえておきたいところです。
2024年ジャクソンホール会議の内容
今年のジャクソンホール会議は8月22〜24日の間に開催されましたが、残念なことにその内容はあまり出回っていません。
しかしながら、唯一FRBのパウエル議長が以下のような発言をしたことでメディアに取り上げられ、市場で注目されています。
2024年の会議のテーマである「金融政策の有効性と伝達の再評価」について、パウエル議長はFRBが実施してきた引き締め的金融政策がインフレ抑制に対して効果的だったと評価しました。
一方で、彼は足元で悪化し続けている米国労働市場についても言及しており、失業率改善のために政策金利を「調整すべき時が来た」とも主張。
利下げのタイミングや回数に関する具体的な方針については明かされなかったものの、市場で危惧されていた利下げ後退に対する不安を払拭する結果となりました。
実際、会議から約一ヶ月後となる9月17〜18日のFOMCでは0.5%の利下げが決定。
利下げ幅や期間については様々な意見が飛び交っていますが、概ね市場が期待する通りの結果になったと言えるでしょう。
株価への影響は?
続いて、ジャクソンホール会議が株価に及ぼす影響について見て行きましょう。
以下は米株の代表的な指数であるS&P500指数と日経225の推移です。
先述した通り、今年のジャクソンホール会議の内容はあまり出回っていないので、株価へ対する即時的な効果はあまり見られませんでした。
しかしながら、ジャクソンホール会議で話される内容は長期的な目線で判断されることが多く、向こう数ヶ月の全体的なトレンドを形成する効果は持ちます。
今回で言えば、利下げ期待から来る長期的な米株の上昇トレンドを期待できると言えそうですね♫
ただし、会議の議題や報道される内容によっては、すぐに市場が反応することもありますので、来年もしっかりオンタイムでニュースを見られるようにしておきましょう。
【まとめ】
いかがだったでしょうか🌸
FOMCや金融政策決定会合に比べて頻度や認知度は劣るものの、ジャクソンホール会議は市場に大きな影響力をもたらすイベントの一つです。
なかなか情報は掴みづらいですが、今後の長期的なトレンドを予想する上でかなり役に立ちますので、来年もしっかりとアンテナを張っておけると良いでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!!
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本記事の執筆はインターン生の塚田が務めました(^▽^)/
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