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コロナ禍明けの業績に注目!翻訳センター(2483)の将来性はどうなの?

皆さんこんにちは!😊
大学で経営工学を学びながら、趣味のライブ巡りに貯金を溶かしているインターン生の伊藤です!(^^♪

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今回は個別株分析の記事として、「翻訳センター(2483)」を調査してみたいと思います。
収益性・安全性・成長性の3要素から分析していきましょう!!


翻訳センター(2483)ってどんな会社?

まずは、事業内容と業績から見ていきましょう。

事業内容

翻訳センターでは、以下の5つの事業を展開しています。

  • 翻訳事業
    医薬、特許、工業・ローカライゼーション、金融・法務の4分野に強みを持つ

  • 派遣事業
    語学スキルの高い人材に特化した派遣サービスを提供

  • 通訳事業
    金融機関や医薬品関連会社、精密・通信機器メーカー、外資系コンサルティング会社などに対し、通訳サービスを提供

  • コンベンション事業
    国際会議の企画・運営を行う

  • その他
    特許明細書の作成から出願、特許権管理までをサポートする外国出願支援事業などを展開

これらの事業ごとの売上高は以下の図の通りです。

同社HPより

翻訳事業が全体の4分の3を占めていることが分かります。

業績

同社は「世界の言語サービス会社ランキングトップ100」において、国内で第1位、アジア太平洋地域で第3位の売上高を誇っています。

そして利益面で見ても、当期純利益は3期連続で順調に増加中です。

同社HPより

21年3月期に当期純利益は大きく減少していることが分かります。
これは、コロナ禍による通訳需要の減少などによって、売上高が減少したことが大きな要因でしょう。

その後コロナの影響を乗り越え、25年3月期には売上・利益ともに過去最高となることが予想されています。

投資家目線での分析

過去の株価推移

2012年以降の株価の推移は以下の図の通りです。

TradingViewより

コロナ禍を通じて大幅に下落しました。
しかし、その後の2020年半ば以降は緩やかではありますが、堅調に推移しています。

配当

同社決算説明資料より

上の配当グラフから、21/3期以降連続で増配し、25/3期には過去最高の配当を予定していることが分かります。

そして配当性向は、30%を超えるまで上昇しています。
配当性向の目安が30-50%ほどとされているため、同社は理想的な配当額と言えるでしょう。

経営分析の3要素から分析

ここでは、経営分析の基礎となる収益性・安全性・成長性の観点から分析をしてみます。

収益性

まず売上高営業利益率を見ると、以下のグラフの通りです。

同社HPより

営業利益率が10%を超える企業は少なく、5-10%であれば経営状態は優れていると判断できます。
したがって営業利益率が8%付近である同社の経営状態は良いと言えるでしょう。

続いてROE(自己資本当期純利益率)やROA(総資産経常利益率)は、以下の表の通りです。

単位:%

一般的にROEが10%以上、ROAが5%以上なら優良と言われています。

これらの売上高営業利益率やROE・ROAの数値から、同社の収益性は問題ないと言えるでしょう。

安全性

同社の決算短信を見ると、自己資本比率は75.0%と高いことが分かります。
業界にもよりますが、一般的に50%を超えていると良好であると言われますので、財務の安全性は高いと言えるでしょう。

自己資本比率が高すぎると、資金を有効に活用してないのではないかと考えられることも多々あります。
しかし、同社は「機械翻訳を利用した新たなビジネスモデルの構築」にも着手しているとのことで、安全性を保ちながらもしっかり挑戦している企業だと感じました。

成長性

「業績」の項目でも述べた通り、売上高や当期純利益はコロナ禍の影響は受けたものの、その後は堅調に増加しています。

また、総資産額の推移は以下の通りです。
コロナの影響を大きく受けた21/3期も含めて、年々総資産額は増加していることが分かります。

同社HPより

これらの点からも、同社は成長性の観点からも問題ないと判断しました。

翻訳センターの将来性は?

ここまでの分析を踏まえ、翻訳センターは将来性のある企業だと感じました。
理由は主に以下の2点。

  • 財務指標データの健全さ

  • 機械翻訳市場の拡大

上で見た収益性・安全性・成長性の分析より、財務指標上は問題がないことが分かりました。

また、2023年の世界の機械翻訳市場は12億ドルであったのに対し、2032年末までに83億ドルを超えると予想されています。
国内でも、インバウンドによる外国人観光客の増加や、国際化の推進によって機械翻訳市場は拡大が期待されています。

このような状況において、同社は機械翻訳の開発にも注力しており、以下の2つのサービスなどを展開しています。

人を通した翻訳・通訳だけでなく、機械翻訳の流れも来ていますが、同社はしっかりと対応できていると言えるでしょう。

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まとめ

翻訳センターについて理解は深まったでしょうか?

収益性・安全性・成長性の観点や、機械翻訳市場の拡大などから、翻訳センターは将来性の高い企業であると考えました!
しかし、コロナ禍によって同社をはじめとする翻訳市場は大打撃を受けたのは事実です。

投資は自己責任ですので、きちんと情報収集をして自らの判断で行いましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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