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隠れ半導体銘柄?キッツ(6498)の将来性はどうなの?

みなさんこんにちは✨
最近ドライブにはまっているインターン生の橋口です👻

インベストメントブリッジでは、インターン生がnote記事の執筆を行っています。
現在は、以下の2つの記事を公開中です。

  • 個別株を紹介し、将来性などを検討するnote

  • 毎週の気になったニュースの紹介

気になった方は、ぜひチェックしてみてください!!

今回は個別株分析の記事として、「キッツ(6498)」を調査してみたいと思います。
収益性・安全性・成長性の3点から分析していきましょう!!

キッツ(6498)ってどんな会社?

キッツを一言で言うと、バルブおよび流体制御機器の製造・販売を主力とする企業です。

バルブとは水道の蛇口やガスコンロなど液体や気体の流れを「開ける」「閉める」「調整する」機能を持つもののことを指します。

中でもキッツは、国内バルブ市場でトップシェアを誇っており、アジアでも有力なメーカーの一つです。

そんなキッツは、大きく分けて2つの事業を展開しています。

バルブ事業(売上高比率81.5%)

キッツの主力事業であり、流体制御機器であるバルブを中心に製造・販売を行っています。

継手、浄水器、工業用フィルターなども扱っており、建築設備、石油化学、水処理、機械装置をコア市場としています。

また、半導体装置、半導体材料(フィルター)、機能性化学、水素・脱炭素市場を成長分野として注力しており、国内外で幅広い産業分野に製品を提供しています。

伸銅品事業(売上高比率17.0%)

伸銅品事業ではバルブや各種機械、建築資材などに用いられる伸銅品や部品を製造・販売しています。

代表例としては、主に黄銅棒がありますね。

また、自動車、半導体、建機/重機分野などの成長分野への参入・拡販を目指しています。

二次加工・三次加工(鍛造、切削、ロウ付けなど)にも取り組んでいます。

そのほかにもホテルの運営等行っていますが売上に占める割合は軽微です。

投資家目線での分析

キッツの事業について今度は定量的に判断してみましょう。

業績

売上&利益

バフェットコードより

売上はコロナ期大幅に下落したものの、その後は四半期ごとに緩やかに回復。
2023年度12月期の決算では、バルブ事業の価格改定による効果、半導体製造設備向けの増収、海外市場での米州向け増収等により過去最高の売上高を誇っています。

利益率に関しても原材料やエネルギー価格の高騰により低迷していたものの、価格改定の効果もあり、8%前後と業界内でも高い利益率を誇っています。

キャッシュフロー

バフェットコードより

営業CFが常にプラスだったり、FCFもほぼ+と現金をしっかり回収できているといえます。

気になる点が見当たりません。

株主への意識

  • 株主に対してしっかり還元してくれるか、

  • 経営陣に企業は株主のものという自覚があるのか

という2点を見て行きましょう

株主還元


決算説明資料より

キッツは連結配当性向について、親会社株主に帰属する当期純利益の35%前後を望ましい水準と配当方針を示しており、上の配当グラフからもわかるように、過去の配当性向は35%ほどで推移しています。

配当性向の目安が30-50%ほどとされているため、同社は理想的な配当額と言えるでしょう。

今期は前年度とおなじ41円と予想されており、配当利回りは3.9%と高配当といえそうです。

自社株買いも適宜行っており、直近では2024年9月から12月にかけて行っています。

資本コストを意識した経営

HPより

キッツは資本コストを導出し、今後の方針まで策定しています。

東証から株価と資本コストを意識した経営が要請されている中、一早く課題解決に取り組み、IR情報を拡充させるキッツの姿勢は株主に対する意識が非常に高いと感じました。

上の資料をまとめると

  • 資本コストは6%程度と推定

  • ROEは10%と資本コストを上回っているもののPBRが1倍割れ

と問題意識を抱えていることが分かります。

HPより

そしてPBRを高める対策としてPBRを分解し、ROEとPER両方を高める方針を策定しています。

具体的には

  • ROICを意識し、資本コスト以上を満たす投資を行うこと

  • 財務基盤を維持し、M&Aにも備える資金調達をすること

  • IR、ESGの積極化などを行っています。

安易に自社株買いや配当を行わず、自己資本を企業価値向上のための積極的な投資に回しているのは好印象です。

また、ROICを意識した経営はより効率的に事業が展開される期待が高まるので、今後の業績や報告が楽しみです。

キッツの将来性は?

結論から言うと、、キッツは将来性のある企業だと感じました!

理由は主に以下の2点です。

1.市場全体の伸び

中期経営計画より

キッツが掲げるcore事業とGrowth事業ともに市場は拡大傾向で特にGrowth事業の伸びは著しいです。

また、バルブ事業全体としてもCAGR4.67%の成長率と、そこそこ高い成長率があります。
製造業からエネルギー産業まで幅広い用途があるため、様々な産業の成長に比例しています。

しっかりと多様な業界のニーズを理解し、適切な機会を作り必要があります。

2.海外市場発展への期待

現状既に事業全体としての海外売上比率が30%、バルブ事業に絞ると40%にも上ります。

18ヵ国の拠点や50ヵ国の販売実績を活かし、今後もM&Aなどを通じて行う積極的な海外展開は期待が持てます。

また、社長が海外展開に積極的だったり、総合バルブメーカーとしてのプライドを感じるキッツは非常に魅力的に思えました。

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まとめ

キッツについて理解は深まったでしょうか?

成長戦略の明確さや市場の拡大、株主意識の高さなどから、キッツは将来性の高い企業であると考えました!

競合と違い、バルブに関しては全部任せてできるという総合バルブメーカーの強みを活かし、今後も成長してほしいです。

最後に1点、投資は自己責任ですので、きちんと情報収集をして自らの判断で行いましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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