シンクロニティの連続の中で

最近、YouTubeの「さよなら婚活チャネル」に嵌まっている。
チャネルの中で「さよ婚#139【婚活】イラッとさせるアラフォー女性」の回が面白かった。

https://www.youtube.com/watch?v=RzzY2mMcBXU

冒頭で「一般的でない言葉の乱用」の部分を少しだけ紹介しよう。
・レイヤーが近いから。レ、レイヤー?初めて聞いた。専門用語?
・イニシアチブ?
・シンクロニティの連続の中で?

これらの単語を使うと相手に伝わらないのでコミュニケーションではないとのこと。レイヤー、イニシアティブ、シンクロニティは難しい単語であり伝わらないらしい。どうやら婚活には別次元の難しさがあるようだ。
ただし、ここに難しさを感じてはいけない。何が難しい単語なのかは普段の環境に依存する。多種多様な人と交流を行い、私の使用する単語はある人にとっては難しい単語であることを学びとる必要がある。
しかも多種多様な人の中には、レイヤー、イニシアティブ、シンクロニティのような単語を難しいと感じる人が含まれていなければならない。
この単語を使用したら、相手はこう思うだろうから別の単語に言い換えるという作業を自然とこなせる必要がある。これが婚活でのコミュニケーションである(と思われるが、おそらくこんなに考えを巡らせている時点で婚活に向いていないと感じるし、おそらくこの感じ方は正しそうに思われる)。

一番面白いのは動画の最後のほう。「疲れる」という本音を言ってしまうところである。婚活カウンセラーさんたちは、成婚の道から外れる人をできるだけ外れないように導くのがお仕事。難しい言葉を使ってもダメ。人懐っこくてもダメ。イケメン好きでもダメ。そんなことしていたら、結婚できないよ。と、アドバイスして道に引き戻すのがお仕事。

ご苦労様です。

正しいことは、
20代で婚活する。年収を500万以上にする。清潔感を上げる。高身長になる。痩せる。コミュニケーション力をつける。相手のしてくれたことにわざとらしくなくリアクションする。

文章にするとなかなかリアルな世界が見えてくる。客観的な数値と、客観的な見た目、客観的な会話。すべてが向き出しとなる。しかもそのむき出しを必要条件としながらも、実際はベールで包みながら、相手と対峙していく。何ともすごいとしか言い表せない。



年齢および年収はアプリオリな概念である。なぜならこの2つは、あらゆる成婚に先立って認識されている概念だからである。

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