見出し画像

おにっ誌~よりみち~ 2023/12/2 | ペソっとおにーの仕組み①

2023年3月にリリースしたメキシコペソ円の売買プランである #ペソっとおにー 。公開から9カ月で利確を3回達成し、総予算に対する50%相当の実現損益を出しています。11月末時点ではノーポジションで、評価損益も0円。つまり総予算に対する約50%の出金可能な利益が生じています。

ペソっとおにー実績推移(2023年3月~11月)

ところがここ最近の値動きは、2020年から続いた円安トレンド終息を予感させるかのような急激な変動となっています。

仮に長期円高トレンドに戻った場合、 #ペソっとおにー がどこまで有効に機能するかが試されます。そんなケースにおいて、「これまでに利益が出ているから大丈夫だろう」と過去の実績だけを頼りに過信するのは危険です。

そこで、 #ペソっとおにー の仕組みを少しでも理解いただくことが必要となります。何回かに分けて順次解説していきますので、運用の一助としていただければ幸いです。

相場の動き方のパターン分け

相場は以下3つのパターンで推移します。

  • 上昇トレンド

  • 下降トレンド

  • レンジ(横這い)

さらに、以下2つの性質が組み合わせとなります。

  • 急激な

  • 緩やかな

これらのパターンを表にし、対策を記入したものが以下です。

相場の場合分け

急激な上昇トレンド相場

このケースでは、エントリータイミングを探っているうちに価格がどんどん上がってしまい、あっという間に高値になって手が出せなくなります。機会損失だけならまだ良いですが、最悪の場合は天井でポジションをとってしまい、含み損と長期間付き合わなければならない可能性もあります。

そこで、最低でもポジション1つは月初に取り、機会損失を軽減します。

緩やかな上昇トレンド相場

このケースでは、ある程度のところで利確してしまったが、その後もジワジワと上がり続けて、見守り続けているうちに手が出せないくらいの高値圏に到達してしまう機会損失リスクを想定しています。

このリスクに対して、月足始値を基準にして一定の上昇率を達成するまでは追い続ける、という設定にしています。決済までの時間がかかることについては、高金利通貨であるメキシコペソ円運用においてはむしろ利点として機能するでしょう。

急激な下降トレンド相場

コロナショック前までのメキシコペソ円に付きまとうイメージがまさにこれでした。メキシコペソ円は、下落するときは急落することが多いです。この急落に対していかに対策を打つかが、メキシコペソ円運用で利益を上げるための重要なポイントだと私は考えています。

#ペソっとおにー では、前日終値が200日線を下回っている場合に限り、月始値から3%下落したところでショートヘッジを行います。この時、ショートポジションの量はロングの約3倍にも達します。

急落時のペソっとおにーのトレード

上の図はショートヘッジをコロナショック時の値動きに当てはめたものです。実際のトレード期間は急落の真ん中部分のみですが、ポジション量がロングの3倍程度であることで、ロングが抱える含み損(図の黄色実線から一番下の黄色点線まで)をほぼカバーできるだけの実現損益を出せたであろうことがわかります。

緩やかな下降トレンド相場

実はこのパターンこそが、#ペソっとおにー の最も苦手とする値動きです。

スワップポイントを得ながら耐える期間となりますが、急落するわけではないので前述のハイレバショートヘッジが有効に機能せず、損切りせざるを得ない可能性があります。

一方、毎月の指値見直しによって一定割合の上昇を取りに行くことで、下落からの戻りを狙って損切りを行うようにしており、損失額の軽減を試みます。

ただ、それでもやはり損切り額が嵩んでしまう恐れがあるため、こういうパターンの相場では利益があまり出ない、または損失を出す期間となることが想定されます。

急激な(ボラティリティの大きい)レンジ相場

このケースでは、いわゆる「行ってこい」の値動きが想定されるため、レバレッジを中程度に抑えてロング中心で耐えることが必要と考えられます。

#ペソっとおにー では、本来利確が狙える値動きパターンにおいて維持率が不足しない程度のレバレッジを設定しています。

緩やかな(ボラティリティの小さい)レンジ相場

このケースでは、上値も下値も限られる横這いの値動きが想定されます。

後の上昇に備えて平均取得単価を下げることが狙えるため、2回までのナンピンを行うことにしています。フルポジの場合も、スワップポイントをもらいながらじっくり利益を醸成していくことができます。



いかがでしたでしょうか。今回は #ペソっとおにー で用意してある対策について、相場のパターンに応じて解説してみました。

どのような相場に対しても100点満点とはいきませんが、期待値の高い対応ができるよう設計したつもりです。ぜひ、こういった設計思想をご理解の上で利用していただければと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?