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徹底検証!初心者の私がトレードで稼げるのか? Part.1「銘柄選び」
〜この記事でわかること〜
・トレードとはなにか、わかる
・初心者がテクニカル分析で稼げるのか、わかる
〜初っ端から結論〜
・テクニカル分析はファンダメンタルとは全く別物
・テクニカル分析に適した銘柄の要件は6つ
1. 十分な価格変動
2. 高い流動性
3. トレンドの存在
4. 投資家心理の反映
5. イベントの影響が限定的
6. 安定したボラティリティ
*本編*
さて、今回は検証企画です。題名のとおり『初心者の私がトレードで稼げるのか?』
巷でよく言われる「最速で稼げる方法」を、株式投資歴13年目の私が実際にやってみようというシリーズ記事です。
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私はこれまでファンダメンタルという方法で投資をしてきましたが、今回初めてテクニカル分析という手法で株取引に挑戦していきます。13年目と言いながら「テクニカル」に関しては超超初心者なのです。
テクニカル / ファンダメンタルってなに?
ご存知の方も多いと思いますが、投資手法は大きくテクニカル派と、ファンダメンタル派で分かれています。
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テクニカル派として日本で有名なのは、元デイトレーダーのテスタさんや、現在は引退されているB.N.Fさんが代表的。
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現在地上波テレビにも引っ張りだこのテスタさんは、トレードを始めた当初「スキャルピング」という数秒・数分単位の超短期売買で億り人を達成しました。
後者のB.N.Fさんもかつて地上波によく出演されていて「16分で20億円を稼いだ男」として有名です。
トレードのテクニカル分析とは、株価チャートなどの市場データを用いて、株価の動向を予測し、売買のタイミングを見極める手法です。あくまで一例ですが、下のようなチャートパターンを読んだりして売買タイミングを決めます。
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対してファンダメンタルというのは、会社の財務を見て銘柄を選び投資する方法です。
財務三票(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)や有価証券報告書、中期経営計画書などを読んで「この会社のサービスはこれから伸びそうだな」「売上も上がっているし買いだな」と分析して、判断を行います。
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ファンダ信者の私
私はこれまで12年間基本的に「ファンダメンタル&ロングポジション(ほぼ放置に近い)」を信条に株式投資を行ってきました。
その方法で資産を約150倍にしてきましたし、自信もあります。
もちろん失敗した銘柄もたくさんありましたが、ほとんどの銘柄は時間をかけて複利の力で大幅に株価を伸ばしてきました。
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一方、テクニカルは、これまでの10年以上の経験の中で何度か耳に入ってきてはいましたが避けていました。
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理由は「邪道」だと思っていたから(偏見)。
ファンダメンタルの投資では、会社の定量・定性情報を取って、ストーリーを学びます。
投資先の会社はこれからどんな新サービスを出すのか?
社長はどんな顔で、どんな趣味・趣向を持っているのか?
そういった情報に一番の魅力を感じますし、なにより「株式投資=その会社の一員になること」という教育を、父から受けていたからでもあります。
そのため、チャートを見て売買するテクニカル手法の面白さを知ろうともしない10年間を過ごしてきました。
さっさと稼ぎたかったらテクニカル(?)
なぜこのタイミングでテクニカルを始めようと思ったのか。
それは↓こういったのが本当なのか検証してみたいと思ったから。
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心は今でも「ファンダ信者」に変わりません。
ですが、テクニカルを一度もやらずに「ファンダ最強だ」と言うのは違いますよねきっと。
ファンダはテクニカルより優秀なんだと確信できるためには、誰よりもテクニカルのことを知らないといけないなと思った、というわけです。
読者の方には、初心者がテクニカルをやるとどうなるか
実験の様子をお楽しみ頂けると嬉しいです。
Buckle up guys!! 未知なるテクニカルの世界へレッツゴー!!!
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どう始めよう
やってみよう!となってもまず戦略が必要です。
ということで以下をリサーチするところから始めました。
①扱える金融商品には、何があるか?
② ↑のうち何を扱うか?
③ どういう取引をするか?(銘柄、取引スパン、戦略と指標)
④ どんなツールを使うか?
①&②扱える金融商品には、何があるか?何を扱うか?
個人が取り扱うことのできる金融商品には、いくつか種類があります。
ざっと並べるとこんな感じ。
株式の現物・信用取引
投資信託(ETFを含む)
金(ゴールド)の現物・先物
デリバティブ(日経先物、日経オプション取引、FX)
仮想通貨(ビットコイン、イーサリアムなど)
商品(原油、鉱物、大豆など)
不動産投資信託(REIT)
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本当に色々あるなーと感心したところで、
興味 / 情報量の多さ / リスクの3つで評価しました。
結局、無難な株式の現物取引に着地。
いつもと違う金融商品を選んでも良かったのですが、今回の目的はファンダとテクニカルの純粋比較ですので、普段から扱い慣れている株式にしたいと思います。
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③どういう取引をするか?〜銘柄編〜
純粋比較なので、対象銘柄は独断でアメリカ株にします。
さて、どんな種類の銘柄がテクニカル分析に最適なんでしょうか?ファンダが関係ないとしたら、ボラティリティ(株価の変動)が高い方が良いのかな?サッパリなのでAIに聞いてみました。
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なんということでしょう。ご丁寧に6ポイントにまとめて教えてくれました。
テクニカル分析に適した銘柄の特徴は以下の通りです。
1. 十分な価格変動
- テクニカル分析は、過去の価格変動から将来の価格予測を行う手法であるため、一定の価格変動が必要です。
- 値動きが小さい銘柄では、テクニカル指標が有効に機能しない可能性があります。
2. 高い流動性
- 取引量が多く、流動性が高い銘柄は、テクニカル分析に適しています。
- 流動性が低い銘柄は、スプレッドが広がりやすく、テクニカル指標のシグナルが歪められる可能性があります。
- 十分な出来高と売買代金があることが望ましいでしょう。
3. トレンドの存在
- テクニカル分析では、トレンドを識別し、トレンドに沿った売買を行うことが重要です。
- 明確な上昇トレンドや下降トレンドが存在する銘柄は、テクニカル分析に適しています。
- トレンドが不明瞭な銘柄や、レンジ相場が続く銘柄は、テクニカル分析の有効性が低くなる可能性があります。
4. 投資家心理の反映
- テクニカル分析は、投資家心理を価格変動に反映させることを前提としています。
- 投資家心理の影響を受けやすい銘柄、例えば話題性の高い銘柄や、個人投資家の関心が高い銘柄などは、テクニカル分析に適している可能性があります。
5. イベントの影響が限定的
- 決算発表や株式分割、合併・買収など、重要なイベントの影響を大きく受ける銘柄は、テクニカル分析の有効性が低くなる可能性があります。
- イベントの影響が限定的な銘柄の方が、テクニカル分析に適しているでしょう。
6. 安定したボラティリティ
- ボラティリティが極端に高い銘柄や、ボラティリティの変動が大きい銘柄は、テクニカル分析の対象としては不向きな場合があります。
- ボラティリティが比較的安定している銘柄の方が、テクニカル指標の有効性が高まる傾向があります。
正直1と6の両立ってむずくない?って気もしますが、ここは黙って言うことを聞きましょう。6つの要件をなるべく満たす銘柄を探していきます。
1.十分な価格変動は、ATR%(Average True Range Percent)で求めることができます。これは、一定期間内の価格変動幅を表します。
AIによると一般的にATR1%以上が、十分な価格変動の基準だそう。
今回は、過去半年の平均ATRが株価の1%以上であることを目安としましょう。
同時に、6. ボラティリティの安定性も必要とのことなので、ATR1-2%くらいを狙おうかしら、というところです。(ATR3%超えは、リスクが非常に高いと判断されるそうです)
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上は「変動しまくる」でお馴染みのテスラ株。ATR2%〜2.5%をウロウロしてますね、結構ボラティリティ高め。
下は「変動しない」でお馴染みのエクソンモービル。ここ数ヶ月は1%を切っており、非常に新陳代謝の低い銘柄となっています。
2. 高い流動性は、出来高と売買代金で良いでしょう。
AIに聞いてみたところ、
大型株(時価総額が100億ドル以上)の場合、出来高が100万株以上、売買代金が1,000万ドル以上であれば、非常に流動性が高いと判断されます。一方、小型株(時価総額が10億ドル未満)の場合、出来高が10万株以上、売買代金が100万ドル以上でも、比較的流動性が高いと判断されることがあります。
とのこと。今回は、時価総額100億ドル以上の大型株で、出来高が100万株以上、売買代金が1,000万ドル以上の銘柄にしてみましょう。
3.トレンドの存在は、ざっくりチャートを見て決めます。
過去半年間、明確に上げ相場な銘柄を狙います。
↓こうではなく
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↓こう!ということです。
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4. 投資家心理の反映
話題性が高く、投資家心理を反映しそうな株といえば、誰もが知る銘柄ということになるでしょう。例えばGAFAやTesla、NVIDIAなどが今ホットですね。
ですが上記のような会社は取引量が多く、同時に決算発表などイベントの影響をモロに受けます。
そのため、5. イベントの影響が限定的を満たすのが難しくなります。
決算などの影響が限定的な銘柄で言うと、食料品や日用品などのディフェンシブ銘柄や、水道や電力などのユーティリティ銘柄ですが、あまり投資家人気はないです。
ざっくりディフェンシブ・ユーティリティ系で探しながらも、
時価総額100億ドル〜500億ドルくらいの会社にしましょう。
正直、もうこの辺は適当です笑
まとめましょう。
以上6つの要件を、計測可能な基準に変えると以下の通りです。
① 時価総額が100億ドル〜500億ドル
② 出来高が100万株以上
③ 売買代金が1000万ドル以上
④ ATRが5〜8%
⑤ あったらディフェンシブ or ユーティリティ銘柄
これらを満たす銘柄を普段使っているスクリーニングサイトで探していきます。
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時価総額から考えて上の4社に絞りました。
次に、それぞれのATR・出来高・売買代金を見ていきましょう。
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STZは上場が廃止になっていましたが、他3社は要件クリア。
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最後に株の値動きを確認し、明確な上昇トレンドがあるFTI(TECHNIP)に決定しました!
複数選んでも良いんですが、いったん一社で決め打ちします。実験なのでね。
今回選んだTechnipFMC(FTI)とはどんな会社?
TechnipFMCは1884年創業の超老舗エネルギー会社。
ヨーロッパ、中央アジア、北アメリカ、ラテンアメリカ、アジア太平洋、アフリカ、中東、など世界中の顧客を対象に、海底や地上でのエネルギー プロジェクト開発を行う会社らしいです。
③どういう取引をするか?〜スパン〜
さて、あれこれ調べて銘柄は決まったので、お次はスパンです。
取引スパンにはいくつか種類があります。
スキャルピング(Scalping):数秒から数分の超短期間で売買を繰り返し、小さな値動きを利用して利益を積み重ねる手法。
デイトレード(Day Trading):1日以内に売買を完了させ、日をまたいでポジションを持ち越さない手法。
スイングトレード(Swing Trading):数日から数週間の中期的な値動きを捉えて利益を得る手法。
ポジショントレード(Position Trading):数週間から数ヶ月、場合によっては数年にわたって保有する長期的な投資手法。
バイ&ホールド(Buy&Hold):墓場まで持ってく。
兼業投資家の私には、スキャ、デイトレをやる時間はないので数日〜数週間くらいのペースでスウィングトレードを行います。(この辺は、やってるうちに一番やりやすいスパンが変わってくるでしょう)
ここまでで扱う銘柄と、取引スパンが決まりました。
記事が長くなってきたので、続きは後編に分けたいと思います。
次回は「戦略と指標」編からスタートです!
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