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くるりのえいがを観て「感覚は道標」聴いて感想を書こうとしたのに…


くるりのえいがは公開二日目の昼過ぎの回に行き、引き込まれるかの約1時間半を過ごした後、映画観てから聞こうと我慢していた新譜「感覚は道標」をレコ屋に(レコ屋が既に意味を失くしてるのは知ってる)買いに行き、おまけまで頂戴してほくほくと帰路に着いたのが昨日の事。

映画は個人的に良すぎて良すぎて初手の「ばらの花」でぶわーと涙が出てきて自分の事ながら不思議な気持ちでした。ばらの花好きだけどそこまでじゃなかったし、あれが「東京」とか「モノノケ姫」だったら納得のぶわーっなんだけど不可思議とはこのこと也。

くるりといつ出会ったかはボンヤリとしか覚えていない。
レコ屋の店内に楽曲が流れていたのを聞いていたのかもしれないし、先にJAPANとか音人とかもっと他の雑誌とか何かで「くるり」を目にしてたのかもしれない。
でも初めてくるりの音盤と出会ったのは忘れられない。
『ファンデリア』
あれは1998年の秋。場所は新宿のタワーレコード。インディーズの棚だったかは覚えてない(忘れられないとは?)。
目的があって行ったのでなくて--なーんか新しい音が聞きたいなぁ--と、新しい出会いを求めて大きめのレコ屋に出向いたのだった。
あるでしょ?
これまですっごく嵌って延々聞き続けてた音(バンドが多い)がある日非常に納得いくくらい自分の中に貯まったなって感じる事。
そーすると急に何か次の音を詰め込みたくなる。
ありますよね?

面置きになってたんです。ファンデリアのジャケがこっち向いてました。
で、ものすごい勢いで食いついて手に取ったです。
ファンデリア!
大好きな丸型換気扇!!
夏休みに海に行く時に乗る電車に付いてるアレ!
時々、じーちゃんが連れて行ってくれる後楽園に行くのに乗る電車にも付いてるアレ!
楽しい場所に行く時に天井にあるやつ。
丸くて角がなくて、モノによると真ん中に灯りがくっついてる。
それがジャケいっぱいに映っているし、まずタイトルがファンデリア!
後から「あ、これがくるりのアルバムなんだ…」と気づいて買いました。

通学の電車が少しずつ「ラインデリア」に代わってしまい、ちょいションモリしたけれど、仲の良かったバンド友達のトシの家に行く時に乗る東急線にはかなり後まで付いててそれが好きでわざわざ打合せをそっちの家に行ってやったりした。
デザインが好きだった。
風力は全くなかった印象。
付いている意味が良く分からなかった。
でもカワイイから天井扇よりラインより贔屓にしてた。
そんなファンデリアをタイトルにするなんて、くるりは良いバンドに違いないと信じて家に戻ったけど、何故ファンデリアなんだろうが気になりすぎて直ぐには音盤を聞かなかったのが想い出です。

結局えいがや新譜の感想を書こうとファイル広げたのに、ファンデリアがどれだけカワイイかしか書かなかったので、感想はまた別の機会に。

ファンデリアをジャケットに使ってタイトルにしたくるりはやっぱり素晴らしく良いバンドでした。

#くるり
#ファンデリア