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幻のミリオンセラーMULTI MAX「WINDY ROAD」30周年!

今や、CHAGEさんのバンドライブの代名詞と言える存在になった「WINDY ROAD」。
2021年4月12日に発売30周年を迎えます。

バンドライブの盛り上がりが最高潮に達したときに、この楽曲で、聴衆全員が紙飛行機を飛ばす光景は壮観。

2018年の還暦記念ツアー『CRIMSON』初日にはファンとスタッフからサプライズお祝いとして、「WINDY ROAD」で全員が赤い紙飛行機を飛ばしてChageさんを驚かせました。

そして、艶のあるCHAGEさんの透き通った声、メンバー3人のハーモニー、勇気が沸いてくるような明るく力強いメロディー、勢いのある演奏、苦境から未来を見据える前向きな詞。

今、MVを視聴しても、素晴らしい名曲だなと感じます。

「WINDY ROAD」は、当時起きていた湾岸戦争に世界が震撼する中で、反戦の意思と平和への願いを込めて作られたと言われています。
特に1番と2番のAメロは、戦争の光景を思い浮かべてしまいます。そして、サビでは愛と対話の大切さを歌い上げます。

戦争を感じさせながらも、愛する人をずっと愛し続けたいという想いがこもったラブソングとして聴くこともできます。

澤地隆さんの抽象的な詞の表現は、現在のコロナ禍にも通じるものがあって、はっとさせられますね。

同じ時期にASKAさんが制作した「君が愛を語れ」も、湾岸戦争をモチーフにしていますから、当時のアーティストにとって、リアルタイムで起きている湾岸戦争の衝撃は、大きかったのでしょう。
空爆の映像が日々、ニュースで流れてましたからね。

しかしながら、この「WINDY ROAD」。
データを見ると、オリコン最高25位、売上2.2万枚なんです。もっとヒットしている感覚があるのですが……。

CHAGEファンにはお馴染みでも、一般世間にはほとんど知られていないのが現実です。
そうなった要因と言えば思い当たるのが2つ。

「SAY YES」の大ヒット前に発売。
チャゲアスではなく、MULTI MAXのシングルとして発売。

もし「SAY YES」の後でCHAGE and ASKAのシングルとして発売していたら、ミリオンセラー行ってたんじゃないかな。
そう個人的には思っております。

実を言うと「WINDY ROAD」は、チャゲアスとして発表するつもりだったんですよね。
でも、MULTI MAXのセカンドアルバム『STILL』制作時に、楽曲数が足りなかったので、「WINDY ROAD」をMULTI MAXの方に回した。
そんな逸話があります。

今となっては、楽曲の運命としか言いようがありませんね。

それでも、楽曲のパワーがすさまじいから、現在でもCHAGEファンの間でトップクラスの人気曲となっています。

私としては、発売30周年を機に、「WINDY ROAD」がもっと世間に評価されてほしい、と願っています。

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