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2021年によく聴いたオリジナル曲ベスト10

さて、今週は、毎年恒例となっている、私が『2021年によく聴いたオリジナル曲ベスト10』企画です。

まあ、「私が」という完全主観ベスト10ですから、100人中99人は1位と2位を既に予測できているとは思いますが、そこは突っ込まないでください。

①ASKA「笑って歩こうよ」

1番よく聴いたのは、やはり「笑って歩こうよ」です。
ブログでも楽曲レビューも書かせていただきました。

印象に残っているのは、楽曲レビューのとおり、下記です。

私の耳に残って離れないのが「悪い噂をされても黙って」というフレーズだ。

すぐに思い出したのがチャゲ&飛鳥時代の名曲「歌いつづける」。その中でASKAさんは「汚れた口の噂あるけど」というフレーズを使用している。
当時のASKAさんは、全身全霊で歌い続けることによって、噂を払拭しようとした。

その後も「月が近づけば少しはましだろう」では、いろんなことを言われて傷ついた心に対し、ベッドで朝から夜まで眠ることによって、払拭しようとした。

「Too many people」では、噂に耳をふさぎたくなって、自らの言葉で語らせてくれと叫んだ。

そんなASKAさんが今、噂なんて無視して「笑って歩こうよ」と歌っている。
コロナ禍で世界中が満遍なく沈んだ今、噂なんて、ごく些細な出来事にすぎない、という達観にたどり着いたのだろう。

ASKAさんも、最近はブログやTwitterで精力的な活動をされていて、いろんな誹謗中傷にさらされています。
でも、続けていると誹謗中傷する人なんて、ごく一部の人たちのストレス解消や、異なる意見に反発する正義感にすぎない、と分かってきます。
なので、だんだんと気にならなくなってきているのかもしれませんね。

②Chage「1224」

2位もお約束となります「1224」。
2020年のクリスマスライブ『Chage Christmas Party』でChageさんが「ボニーの白い息」を披露した際に、ファンとのやりとりで制作が決まったというクリスマスソング。
長年のファンを大事にするChageさんらしいエピソードですね。

ブログでもレビューを書かせていただきました。

作詞松井五郎さん、作曲Chageさん、編曲島田昌典さんというトリオは、それぞれの分野で日本を代表する人たち。島田昌典さんは、チャゲアスファンにはまだ馴染みがありませんが、今年最大の話題曲back number「水平線」の編曲およびプロデュースを手掛けた天才です。

Chageさんの高音の伸びも、衰え知らずですね。
私は、特にサビの高音が好きで、インパクトがあって華やかでありながら、シンプルな詞とメロディーが心にすんなりと入り込んできてくれます。

未来を生きる人々に向けた愛のメッセージまでもが感じられますね。
CHAGE and ASKAで発表した「世界にMerry X'mas」に重なる情感があると思います。

③back number「水平線」

2020年8月にYouTubeでMV公開、口コミで人気が高まり、今年8月に配信発売となった「水平線」。
コロナ禍で活躍する場所を奪われた学生たちに向けたメッセージが沁みる名曲だけに、多くの若者の共感を生んでいます。

ビルボード・ジャパンのストリーミング・ソングスのチャートで9週連続1位でMVが約1.2億回再生。
様々なアーティストがカバーしています。
今年1番のヒット曲と言っていいのではないでしょうか。

noteでレビューを書かせていただきました。
『コロナ禍で希望が崩れた学生たちに贈る名曲 ~back number「水平線」~』

制作者である清水依与吏さんが魂をこめたメッセージが、優しく諭してくれるようなメロディーに乗って、最初から最後まで心に響き続けます。

「水平線」は、今後の音楽の教科書に載ってほしいほどの名曲ですね。

④Bella Poarch「Build a B*tch」

私が洋楽のオリジナル曲をランキングに入れるのは、初めてです。
邦楽に比べて、聴いている量がかなり少ないというのもあるのですが、英語は、なかなか詞が入ってこないので、メロディーだけで評価しがちになるからでしょうね。
それだけにこの「Build a B*tch」は、突出していたと言えるでしょう。メロディーとリズムが抜群に心地よくて、1回聴いただけで覚えられるくらい。

ベラ・ポーチさん本人の人気も、TikTokで世界3位のフォロワー数なのだとか。
上のMVは、日本語字幕版ですが、オリジナル版MVはYouTubeで3.4億回再生。

日本とは桁違いですね。

ベラ・ポーチさんを含め、総勢6人が作詞作曲に携わっているんですね。海外は規模が大きいですね。

生い立ちも壮絶。アジア系アメリカ人としてフィリピンで生まれ、幼い頃に養子に出され、そこで虐待を受けて、アメリカに引っ越したら学校でいじめられ、それらから逃れるためにアメリカ海軍に入って苦労したそうで。

歌詞にも、やはりそういった背景が色濃く出ていますね。

虐待やいじめ、差別を受けている人々にとって、ベラ・ポーチの存在は光となるでしょう。
他のインフリエンサーとは一線を画す稀有なスーパースターですね。

⑤熊木杏里「誕生日」

2008年発売の曲ですが、私が知ったのは今年ですので、今年の名曲となります。

なぜ私がこの曲にはまったかというと、私が応援するシンガーソングライター蒼莉奈さんがバースデーライブでこの曲を歌ったからです。
誕生日に「誕生日」という曲を自分で自分に歌う。
この発想の面白さに魅かれ、実際に曲を聴いてさらに魅かれました。

55:06から。

愛する人に「誕生日おめでとう」と祝いながらも、そばにいてくれてありがとう、という感謝も同時に込めています。

誕生日を祝う歌は、大抵、祝福が大きく上回っているのですが、この曲は、祝福よりも感謝が上回っています。

だからこそ、素直で素朴な人柄が手に取るように伝わってきて、感動を呼び起こします。

⑥畑中摩美「細胞のうた」

畑中摩美さんと言えば、ギターの弾き語りが代名詞なのですが、今回の「細胞のうた」は、何とピアノ演奏をバックにしっとりと歌い上げています。

歳月とともに細胞全部が入れ替わって記憶は消えても、口ずさむメロディーにかつて愛した人が宿ってる。
神秘的な名曲です。

畑中摩美さんのYouTube動画でお馴染み、映画監督の鈴木研一郎さんの映像も見事。
「せっけんのうた」「マシューのうた」に続く、うた名曲3部作となりました。

「せっけんのうた」

「マシューのうた」

畑中さんは、今年の1月、オンラインライブでオリジナルの新曲「僕の願いが叶うころ」を披露していて、私は、あまりの名曲に腰を抜かしました。

今は、まだどうやら熟成期間中のようで、おそらく来年あたりに新曲として発表になるのでは、と思われます。
来年が楽しみですね。

⑦宮迫博之「てとて」

今年は、芸能人が大量にYouTubeになだれ込み、まさに群雄割拠の様相を呈しています。

その中でも、宮迫博之さんは、多彩な才能で世間を魅了し続けています。
トークの才能と並ぶほど、歌唱力も並外れています。お笑い芸人は、舞台で声を張り上げる必要があるので、歌が上手い人が多い印象があります。

そして、宮迫さんをサポートするスタッフのおりょーさんが作曲の才能を持っていて、この「てとて」が生まれました。

おりょーさんは、ミュージシャンとしてはまだ無名の存在ですが、今後、宮迫さんに楽曲を提供し続ければ、どんどん有名になりそうです。

宮迫さん夫婦をイメージした詞と曲が宮迫さんの歌声とぴったりマッチして、心温まる名曲に仕上がっています。

⑧川崎鷹也「魔法の絨毯」

2021年上半期最大のヒット曲と言えば「魔法の絨毯」でしょう。
TikTokで学生たちがカバーしたりBGMで使ったことから人気に火がつき、YouTubeでも現在、再生回数5300万回を超えています。

昨年の「香水」と同様、TikTokから大ヒット曲が出る、というのは、時代の流れですね。
スマホの普及によって、インターネットから新たな才能が出てくるようになりました。
今後は、いろんな地方から個人発信で世に出る才能が増えていくでしょう。

私も、noteでレビューを書かせていただきました。

「魔法の絨毯」の歌の内容は、無名だった川崎鷹也さんの心境を反映した内容になっています。
持っているものは何もなくて、あるのは愛情だけ。
私は、聴いていて、玉置浩二さんの名曲「メロディー」を思い浮かべてしまいました。

「魔法の絨毯」では、主人公は、何もない若者だけど、恋人への想いだけは、誰よりもある。
そんなシンプルな愛情が優しい歌声とともに伝わってくる名曲です。

⑨あいみょん「愛を知るまでは」

あいみょんさんは、デビューアルバム1曲目の「憧れてきたんだ」でASKAさんへの熱いメッセージを送ったことを知って以来、新曲が出れば聴くようになりました。

今年の私のお気に入りは「愛を知るまでは」。
メロディーと詞と歌唱の融合が巧みで、ヒットする風格を持った王道のポップスです。
どこをとっても、世間の人々を魅了するメロディーを作れるのは、もはや才能としか言いようがありません。

あいみょんさんは、スピッツ、チャゲアス、浜田省吾さんらを聴いて育ったそうで、彼らの長所をしっかり引き継いだ名曲を次々と発表してくれますね。

⑩Da-iCE「CITRUS」

Da-iCEは、天下のエイベックスが擁するグループ。
歌、踊り、ルックスが揃ってますね。
この「CITRUS」は、2020年11月発売の曲ですが、私が知ったのは今年。
THE FIRST TAKEにボーカルの2人が今年4月に出演して歌ったバージョンです。

THE FIRST TAKEは、メロディーと歌唱力がものを言いますから、既に1500万回再生近く行っているのは、そこが世間にも認められているのでしょう。
Kaz Kuwamuraさんと中山翔吾さんによる作曲が特によくて、サビは強く印象に残ります。

以上、私が『2021年によく聴いたオリジナル曲ベスト10』でした。

2021年のJ-POPは名曲が少ない、と言われていますが、私としては10曲の紹介では全然足りないほど、名曲がありますよ、と言いたい。
来年以降は、ベスト20にするか、検討が必要なほどです。


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