可児市市議会議員選挙の当落を見た感想
2023年7月30日(日)に可児市市議会議員選挙の投開票が行われた。結果は下記のURLから興味があれば確認してもらえたらいいと思う。この記事は自分なりに関わっている政治や選挙の話を少しすると共に、総括までは言い過ぎだけど率直に感想を述べておこうと思う。お付き合いいただけたら幸いだ。
投票率の低さが目立ちました
今回の投票率は約37%、約29,000人ほどが投票行為を行った。際立つのは投票率の低さよりも白票(無効票)の多さで、346票が無効票だった。
およそ1%が無効票を投じているのだから、この事実は当選した議員さんはしかと受け止めてほしい、市民の中で1%が何らか意志を示したことになる。
また、可児市は人口10万人都市であるはずなのに当日有権者数が77,566人となっている。約2,2千人は外国人か子どもで、特に外国人の数はここ数年で増え続けている。次回の市議選はもしかしたら候補者の確保すら難しいのではないだろうか?と心配になる。
落選した人の論点は何だったのか?
今回の選挙は立候補者が26人(定数22人)で4人が残念ながら落選している。特に得票数の最下位と最下位次点の人は供託金すら戻ってこないという厳しい結果になった。
最下位の中野きいちさんは現職だったにも関わらず、得票数が215票、次点の立松ひろとさんは250票と振るわない結果に沈んだ。
その結果を受けて少し分析してみると、ご両人とも共通した話題が有権者に届かなかったと分析できる。落選した二人の選挙公報を載せておくが、結局、決まった物事を批判に走ってしまっては選挙には勝てない。投票率は少ないながらも有権者はこの町を誰に託すのか?と見ていた結果になった。
現職及び元職落選が3人というこの結果は、在職中の言動や行動を有権者が見ていたことになるし、「不正は許さないよ」というメッセージにも読み取れる。可児市の有権者は良識のある人達ばかりだ、といえるので少し安心した。
特に山根さんは面識があるだけに少し時期尚早ではなかろうか?と感じていた。補助金の不正受給という市民を代表する議員がもっとも手を出してはいけない不正に手を出した。額は少額かもしれないがそこではない、その言い訳があまりにもひどい。事業を営んでいる経営者は歯を食いしばって利益を追い求めている、あなただけが特別なのではない。
何せ今回の選挙は公約よりも批判や弁明に周り、時間を割いた人が負けた。誰もが愚痴をこぼし、不正をやるかもしれない人に議員になってほしくないのだろう。有権者の良識を垣間見た。
当選した人たちの大変さは…?
今回の選挙でトップ当選を果たしたのは新人の酒向さやかさん。低い投票率なのに唯一2,000票以上獲得し、トップ当選を果たしている。
酒向さんの選挙公報も未来を託すに値すると受け止められる内容で、トップ当選は必然だったのかもしれない。が、新人に優しくない可児市議会、これから4年間大変だろうけど頑張って欲しい。
また、現職2名、元職1名が落選したことにより、新人4名の市議会議員の入れ替えがなされた。最年少で37歳、平均年齢は60歳くらいか?最高齢者が87歳(まだやるのね?)で実に年齢層に幅がある議会になった。活発に議論して議会運営を進めてほしいと願う。
最後に一つ感想だが、今回の選挙は投票した可児市民の有権者の殆どが問題意識もって投票に臨んだのだと感じる。その証拠に2ヶ月前に補助金の不正受給に手を染めた元職や、市政や議会に批判的で対案すらない候補者は軒並み落選している。これが不正選挙だと後から出てくるのであればそこにパワーを使わずに次の4年間に続く活動をされたら良いと思う。そう、落選した4人の候補者、あなた達のことだ。
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