部数決める前に予約したい&時間を決めて頒布開始したい時の話
※なにか問題があればすぐに消します。
いつどんなジャンルにいても部数は永遠に悩む話なのですが、事前になんとなく…なんとなく不安を解消できる…かもしれない…予約の方法です。
最近初めて御本を出される方が書店委託周りで躓かれているのを散見するので、いくつか方法を挙げます。
それから、いつのまにか予約が始まっていていつのまにか終わっていた…とサークル主が把握する前に全てが終わっていることもあるので、簡単な自分でハンドリングする方法です。
(フォロワーさん向けに作成した記事です)
頒布タイミングのハンドリングは、どの方法であっても頒布される方のご負担になると思いますので、必要な方のみ参考にされて下さい。これらは個人的な経験による一例であり、この方法を強制するものではありません。快適に通販対応が行えるTips的に見て頂ければ…
以下では、とらのあなとBoothでの頒布方法をまとめています。
実際に自分が経験したやり方で、聞いたのみ…というものについては公式サイトのFAQ等をご案内します。
なお、全体的に自分の経験に基づいた個人の意見につき主観や個人的な印象が大いにありますためご了承ください。
(念のためざっくりした補足:『掛け率』は書店側から見た仕入れ価格の割合、サークルの本を買うのに書店から支払われる価格のことです)
<とらのあなとBoothの簡単な比較>
●とらのあな
メリット:
・まず本が買いたいとなったらとらに行くので、とにかく多くの人の目に留まりやすい
・ワンクリック注文・予約ができるので、使い慣れている買い手の人口が多い
・予約されると、余程の不備が無い限りはキャンセル不可
・色んなキャンペーンをやっている。たまに着払い送料負担してくれたりする
・再販チャレンジ機能など、サークル向け機能の充実
再販チャレンジは、予約が一定数に満たされればとらが買切りで引き受けてくれます。一定数に満たない場合は、その予約は全てキャンセルされます。
(買い切りはとらが在庫を全て買い取るので、サークル側は在庫を抱えるリスクが無くなります。ただし、一般的に掛け率が60%と物凄く下がるので、本体価格に注意が必要です)
> https://news.toranoana.jp/notification/17482
デメリット:
・手数料お高め
※ジャンル、時期によります
> https://news.toranoana.jp/notification/164953
・トラブルの話を聞くことが多い
(が、取扱い数が多いほどトラブルの数は増えるので、目立ちやすいだけだとは思います)
・追納分はタイミング管理不可(2021/10/18確認済み)
●Booth
メリット:
・ショップオーナーという形で自家通販のイメージ。取引の全体像を把握、管理しやすい
・自宅から発送も選べるが、Boothの倉庫に送れば梱包も発送もBooth側でやってくれる(とらのあなと全く同じ)
・手数料が安い
> https://booth.pixiv.help/hc/ja/articles/115004576874-%E5%A3%B2%E4%B8%8A%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%81%8B%E3%82%8B%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E5%88%A9%E7%94%A8%E6%96%99%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B-
・個別に購入者宛(匿名)にメッセージを送れるので、買い手との距離が近い印象
・追納も込みで、全てスケジュールを自分で管理できる
デメリット:
・とらのあなよりは人の目に留まりにくいかも
・ワンクリック予約、注文ができないので、注文確定を漏らして買い逃し…という話を何度か聞く
・決済手段を設定していない人は手間取る
△匿名配送もできますが、通過する営業所は追跡番号から見えるので完全な匿名ではないかもしれません。
<予約段階で部数の様子を見たい>
●とらのあな
FAQ -作品ができあがってないと発注は検討してもらえませんか?
> https://www.toranoana.jp/dojin/faq/faq_c.html#c2
最初にとらのあなのサークルポータルの[新刊登録]から様子見の部数を申請し、予約を開始します。
予約の様子を見て、不足していると感じた場合に[追加委託]で追加の部数(いわゆる『追納』)を申請、とらからOKの返信があれば、予約数に追加がされます。
とらが許す限り、何度でもできます。
最終的に予算の上限などもあると思うので、ここで自分の中での部数が確定したら印刷所に予約、発注をします。
●Booth
商品ページを作成し、「在庫数」に様子見の数量を入力。
[公開で保存する]を選択した時点で商品が公開されます。
追納は、任意のタイミングで編集ページで在庫数を手入力で修正し、[公開で保存する]を選択した時点で増やした在庫の分の追納がされます。
<頒布開始タイミングを自分で管理したい>
●とらのあな
何もしないと、いつの間にか開始していた…ということがよくあります。
[新刊登録]の『シークレット販売』の「シークレット販売をする」にチェックを入れ、パスコードを設定して最初に申請します。
シークレット販売のものは、URLとパスコードを知っている人だけが確認することができます。
とらのあなの中では全体公開されず、ランキングにも反映されません。
シークレット販売中は、作品一覧の[通販ページ]リンクの横に錠前のマークが入っています。
解除されれば、[通販ページ]というリンクのみになります。
販売開始後に「シークレット販売をする」のチェックを外して保存すれば、(反映まで少し時間がかかります)シークレット販売が解除され、全体公開されます。
シークレット販売でパスワードを設定することにより、Privetterなど、公開したい対象を選択できる記事にパスワードとURLを記載し、時間になったら投稿する…という方法で、頒布開始タイミングを管理することができます。
【追記:追納タイミングについて】 ※2021/10/18確認
シークレット解除後(一般頒布後)に再度シークレットにすることはできません。
参照:https://news.toranoana.jp/notification/177618
●Booth
基本的に[公開で保存する]を押したタイミングで反映されるので、そこを手動で管理すれば頒布タイミングを管理できます。
シークレット公開や、自動での販売期間設定は、Appsという追加機能でBoothの機能として利用することができます。
https://booth.pm/booth_apps
初月無料キャンペーンがあったと思います。
なにかお役に立てれば幸いです。