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出資馬紹介①ウィープディライト(ウィープノーモア21)

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ウィープノーモア21

ルックス

 この馬がいるから、クラブをバヌーシーに決めました。

 父が2世代続けてG1馬を輩出しつつ早逝したドゥラメンテというのも、もちろん大きなアピールポイントだったのですが、この馬に関してはとにかくルックスが良い!です!

 大胆かつ繊細に、強弱をつけて一文字に筆で引かれたような流星。いったん鼻の上で途切れたように見えて、鼻孔の間にスッと細く残っているところがめちゃくちゃカッコいいです。

 父に似て無駄な肉のつかない体つきですし、ぱっちりとした両目の輝きも印象的です。

 ハーツクライやトウカイテイオーなど、過去のイケメンホースとまったく引けをとりません。この世代のクラブ馬では一番のルックスと思います。競走馬は顔で走るわけではないとはいえ、かっこいい馬が走ったらそれこそ最高です!

父ドゥラメンテ

 タイトルホルダー、スターズオンアース、リバティアイランド、ドゥラエレーデと、瞬く間にG1馬を複数送り出したドゥラメンテ。ポストディープインパクトの座を、エピファネイアから奪い取る勢いがあるだけに、その早逝があまりも惜しまれます。

 もちろん、その後継種牡馬の登場は待たれます。G1を勝ったタイトルホルダーとドゥラエレーデは間違いなく種牡馬になるでしょうが、サイアーラインを伸ばすという観点でいうと、血統傾向の違う産駒が多くいるにこしたことはありません。

 タイトルホルダーの母系はバリバリの欧州系。ドゥラエレーデの母系は日本とアルゼンチンの折衷型。もしウィープノーモア21が種牡馬入りしたら、その母系はゴリゴリの米国系として、それぞれすみ分けができます。

母ウィープノーモア

 母ウィープノーモアは、アメリカの3歳牝馬限定のG1・アッシュランドSの勝ち馬です。G1とはいっても、ケンタッキーオークスの前哨戦という位置づけですので、少し格が落ちる感じはあります。

 海外競走馬の情報サイトEquibase(特にアメリカとカナダの情報が充実)で、独自のスピード指数を確認できます。アッシュランドSのウィープノーモアは生涯最高の102でした。

 また、3代母フルートもG1を2勝していて、スピード指数は日本の秋華賞にあたるアラバマSで107でした。

 これらがどんなものかといいますと、アメリカンオークス(ケンタッキーオークスとは別物)のシーザリオが114。BCディスタフのマルシュロレーヌが113。BCフィリー&メアターフのラヴズオンリーユーが120となっています(スピード指数だから芝の方が高く出てそう)。

 指数からするとシーザリオクラスではないとはいえ、ウィープノーモアのアッシュランドSの勝ち方は印象的です。テンからのハイスピードバトルが定番のアメリカ競馬にあって、序盤を馬なりで進めたことで、中盤では画面の右端から見切れるくらい、馬群から置いて行かれます。

 4コーナーから猛然と進出を開始。残り100mくらいでトップギアに入ると、尻尾を水平になびかせ、あっという間に先行勢を飲み込んで1着で駆け抜けました。

 まさに日本的な溜めの競馬で、産駒にも日本競馬向きの瞬発力を伝えそうです。動画のリンクを貼っておきますので、ウィープノーモア21への出資に悩んでいる方は、参考にしてください。

母父マインシャフト

 マインシャフトは、無敗の三冠馬シアトルスルー、二冠馬エーピーインディの系譜に連なる、アメリカ競馬の怪物です。

 最初は欧州でデビューしましたが、7戦してたった1勝、2着1回と散々な成績。それならということでアメリカに移籍したところ、G1の4勝を含む11戦9勝。負けた2回も2着と、パーフェクト連対を果たしました。

 そういう経緯からすると、産駒も、パンパンの良馬場でトップスピードを競い合うような競馬に向いていそうな一方、洋芝や急坂にはやや苦戦するかもしれません。

 マインシャフトは、種牡馬としては成功を収めたといえません。同じエーピーインディ×ミスプロのプルピットがタピットを出し、そして2022年のアメリカ年度代表馬・フライトラインまで繋がる活躍と比較すると、もはや傍流に追いやられている感があります。

 日本での産駒にカジノドライブがおり、父としてはダートに出る馬が多いようですが、母父であれば芝で走る馬もいます。その代表が、5億6100万円と超超高額で落札されたことで有名なショウナンアデイブ(ディープインパクト×マインシャフト)です。

 ショウナンアデイブの母、シーヴの21年産も父ドゥラメンテとのことですから、ウィープノーモア21とは4分の3同血になります。こちらも楽しみですね。

 なお、ダートに出たとしても、特別マイナスとは思っていません。ちょうどウィープノーモア21が3歳のときに、NARの大改革でダート3冠が整備されますので、そのときは初代ダート三冠馬を目指しましょう!

欠点

 ウィープノーモア21の欠点として、旋回癖があることはクラブから知らされています。

 周知されていないけれども気になるポイントとしては、右前脚が外弧歩様に見えます。募集時の歩様動画で、前後から見るとわかります。脚がまっすぐ出ておらず、内側から外側に弧を描くように繰り出されています。

 調教で坂路を上がってきたあとも、外弧歩様を出しているように見えるシーンがあります。競争能力に直接影響するわけではないのでしょうが、足元が弱いと言われやすいドゥラメンテ産駒ですし、怪我が心配です。

 ただ、最近の動画では目立たなかったので、気力体力に余裕があるときの遊びの仕草なのかもしれない、と勝手に前向きに考えています。

募集価格

 お値段は総額1億円!2000口で割っても1口あたり5万円!

 正直ここでかなり悩みました。総額5千万円を超えるような馬は、単純に予算オーバーですし、かなり出世しないと回収できません。

 しかし、ウィープノーモア21ほど強く出資したい馬が見つからなかったのも事実です。予算を言い訳に出資せずにいて、仮に大活躍でもしたら一生後悔しそうな気がしました。それなら出資して全然走らない方がマシです。

 というわけで出資することに決めましたが、今度は1口(5万円)から5口(25万円)の間で悩みに悩みました。

 もともと400口前後のクラブを探していた経緯もあり、キャロットと同等の400分の1(=2000分の5)の持ち分になる5口をひとつの基準と考えていて、1口だけだと走らなかった場合の保険をかけている感じが嫌でした。

 最終的には
①一口馬主の初年度は予算の大半を馬代に使える
②4口までキャッシュバックのキャンペーンがある
③シルクと同等の500分の1(=2000分の4)の持ち分になる
 といった理由により、自分の直観を信じて4口出資することにしました!

テシオ理論

 テシオ理論的には、ウィープノーモア21の形は、父ドゥラメンテから来ています。

 ドゥラメンテの形を継ぐ活躍馬というと、ドゥラエレーデとリバティアイランドの2歳牡牝G1馬になります(厳密にはリバティアイランドは、母ヤンキーローズの形の可能性あり)。

 まさに今の日本で一番走っている旬の形ですので、形の信頼感は高いです。

 ちなみにタイトルホルダーとスターズオンアースは、ドゥラメンテではなく、それぞれの母の形を継いでいます。タイトルホルダーなんかは、走りからしても母系の影響を強く受けているのが明らかですので、その産駒の傾向もドゥラメンテとはタイプが異なると思っています。

 ドゥラメンテの形を継ぐ産駒が出るのはマックス活性の21年産までになりますが、種付日次第では21年産でもゼロ活性となって、ドゥラメンテの形を継がない産駒もいくつかいます。

 バヌーシーで募集されるであろう22年産のドゥラメンテ産駒には、リトルモンスター22とレインオンザデューン22がいますが、もちろんドゥラメンテの形は継いでいません。特にレインオンザデューン22は、当歳の写真を見てもリトルモンスター22と比べてずっと寸胴なため、短距離向きの雰囲気があります。

 ドゥラメンテといったら、やはり王道の芝中距離路線を目指してほしいですから、テシオ理論の「形」にまでこだわるのであれば、今年がラストチャンスになります。

 なお、ウィープノーモア21の料あるいは基礎体力は、ミホノブルボン81点をさらに超える88点をマークしています。これほどの高得点の馬はそうはいません。旋回癖があっても馬体が減らず、むしろどんどん成長しているのは、この怪物級の「料」のおかげかもしれません。

 以上、あれこれとウィープノーモア21について語ってきました。育成も順調とのことですので、早期デビューが待たれます。

 頼むからG1を10コくらい勝って、過去最高額のシンジケートで種牡馬入りしてください!!!!

 がんばれウィープノーモア21!!

デビュー(*^ω^*)タノシミ


 このノートを楽しんでいただけましたら、ぜひ「スキ」を押していってください。次回のモチベーションになります。


 メジロマックイーン対トウカイテイオーの天皇賞・春が、競馬に関する最初の記憶。母がテレビ観戦しているところを、興味なく横目で見ていた。レース後、母は嘆いていたから、トウカイテイオーを応援して馬券を外したらしい。

 数年後、ウイニングポストやダビスタに触れ、本格的に競馬に目覚める。ナリタブライアンからディープインパクトまでの時期に熱中。一番好きな馬はヒシミラクル。2022年には牧場まで出向き、十数年越しに初めての対面を果たした。

 ディープインパクトの引退と時期を同じくしてプライベートが忙しくなり、しばらく競馬から離れる。それでもオルフェーヴルの凱旋門賞チャレンジは、リアルタイムでテレビ観戦した。

 ウマ娘ブームをきっかけに本格的に競馬に帰還。以後、予想記事を書いたり、血統を調べたり、牧場見学に行ったり、一口馬主になろうとしたりと、競馬が趣味の中心となりつつある。

 犬と馬が好き。

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