見出し画像

’23高松宮記念 ふりかえり(ファストフォース特別号)

ラップグラフ

集計:’13~’22高松宮記念 10戦

不良馬場という特殊な条件下で、全体的にタイムが遅い。

RPCIは相対的なスローペースを示しているが、前残りというわけではなく、緩い馬場でもスピードを出せる馬力(馬場適正)が明暗を分けた。

1着 ファストフォース

母ラッシュライフ

 ロードカナロア×サクラバクシンオーという、日本を代表するトップスプリンター2頭の血を引くファストフォースが、12番人気の低評価を覆し、G1タイトルを奪取しました!

 ファストフォースについては思い入れがあります。母ラッシュライフは現役時代に好きな馬で、桜花賞に出走したときは馬券を買って応援していました。

 その後、自分は長らく競馬から離れ、そんなこともすっかり忘れていましたが、ウマ娘を機に2021年にまた競馬に帰ってきたところ、その年のCBC賞でファストフォースが勝利したんです。

 ファストフォースのバックボーンも知らないままだったので、改めて母馬の名前を見てびっくり。かつて応援していたラッシュライフの仔だったことで、すごく懐かしくなりました。

 牡馬と違って牝馬の産駒は多くても年に1頭だけですから、応援していた牝馬の仔の活躍を目にする機会は、ぐっと低くなります。しかし、その機会を与えてくれたラッシュライフとファストフォースに、ブラッドスポーツたる競馬の喜びを教えてもらいました。

 しかしその時は、ファストフォースがまさかG1馬まで昇りつめるとは、思いもよらないて・・・。

高松宮記念レース回顧

 ファストフォースのスタートは普通といったところ。外枠ですが積極的に押して前のポジションを取りに行きます。しかし、すぐ内のアグリが譲らず、結局は中団の馬群の中に収まりました。

 ジョッキーの狙いよりは、やや後方の位置取りになった感がありましたが、前の馬が残れなかったことを考えると、結果オーライだったでしょうか。

 位置取り争いが終わったら、すぐ4コーナーを回って直線勝負です。直線を向いたときには、不良馬場をものともしない、ものすごい手応えで前を捉えにかかります。

 ファストフォースがいち早く馬群から抜け出し、先頭に躍り出ますが、不良馬場で重賞を勝った経験のあるナムラクレアが、溜め込んでいた脚を弾けさせて追撃してきました。

 一度は馬体を併せるところまで迫られましたが、雨中の乾坤一擲。そこから二枚腰の力強い伸びを見せ、ここしかないという激走で、終わってみればファストフォースの完勝でした。

 ロードカナロアとサクラバクシンオーの系譜を継ぐ、新たなスプリント王者の誕生です!! 

 そしてすみません!事前予想としてはロータスランドを推していましたが、それは重馬場想定のもので、不良しかも外差し馬場が確定になったタイミングで、ツイッターでファストフォース応援に切り替えていました!すみません!

種牡馬ファストフォースへの期待

 ファストフォースがG1馬になったことで、種牡馬の道が大きく拓けました。血統表を見るとロードカナロア×サクラバクシンオー×デインヒル×マルゼンスキーと、見事にスピードの遺伝子を揃えています。

 特にファストフォースの母父サクラバクシンオーは、先日のドバイSCのイクイノックスにも流れる強烈なスパイスで、代を経ても産駒に爆発的なスピード能力を供給する、影響力の強い血です。

 芝ダート良重問わず、1200mまでなら誰にも負けないようなスペシャリストが生まれる予感がします。

 キングカメハメハ直系なので、キンカメ牝馬にはつけづらいですが、サンデーサイレンスを持っていないことは、配合相手の多さという点でアドバンテージになりそうです。

 ライバルは、同じロードカナロア産駒でスプリンターのダノンスマッシュでしょうか。サートゥルナーリアは中距離での活躍馬を期待されているようなので、直接は競合しなさそうです。

 ダノンスマッシュは、超高額な父ロードカナロアと比べて安価で、血統も良く、すでに馬産地では人気を集めています。

 ファストフォースの方が、実績・血統がやや落ちる印象は否めませんが、その分、ダノンスマッシュを下回る種付料が設定されるでしょうから、けっこう花嫁を集めるんじゃないかと期待しています。

 ほんともう、ここまで来たら、無事に競争生活を終えることを祈ります。ファストフォースには、ラッシュライフの血を広める大仕事が待っています!

おすすめ馬の結果

ロータスランド 馬券外 。゚(´つω•`。)゚。ウッウッ

 しかし、不良馬場を確認してから予想を変え、ファストフォースとナムラクレア本線でホームランになりました。ほんとごめんなさい!

 愛してる。ファストフォース!!

( •ω•).。.:*♡


 このノートが楽しめましたら、ぜひ「スキ」を押していってください。次回のモチベーションになります。

 メジロマックイーン対トウカイテイオーの天皇賞・春が、競馬に関する最初の記憶。母がテレビ観戦しているところを、興味なく横目で見ていた。レース後、母は嘆いていたから、トウカイテイオーを応援して馬券を外したらしい。

 数年後、ウイニングポストやダビスタに触れ、本格的に競馬に目覚める。ナリタブライアンからディープインパクトまでの時期に熱中。一番好きな馬はヒシミラクル。2022年には牧場まで出向き、十数年越しに初めての対面を果たした。

 ディープインパクトの引退と時期を同じくしてプライベートが忙しくなり、しばらく競馬から離れる。それでもオルフェーヴルの凱旋門賞チャレンジは、リアルタイムでテレビ観戦した。

 ウマ娘ブームをきっかけに本格的に競馬に帰還。以後、予想記事を書いたり、血統を調べたり、牧場見学に行ったり、一口馬主になろうとしたりと、競馬が趣味の中心となりつつある。

 犬と馬が好き。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?